まとめ
- 南緯23.4度の緯線のことで、北半球における冬至の日に、太陽が天頂(真上)を通過する地点を結んだ南限の境界線。
- 地球の公転面に対して地軸が約23.4度傾いていることにより生じる、熱帯の外縁を示す指標。
- この線より高緯度(南側)の地域では、一年を通じて太陽が天頂を通過することはない。
解説
地球上の位置を特定する緯度は、赤道を0度として南北にそれぞれ90度まで設定されています。南回帰線(南緯23.4度)は、地球の自転軸(地軸)が公転面に対して約23.4度傾いていることに由来して定まる重要な緯線です。
北半球が冬至を迎える際、太陽の直射光は南緯23.4度の地点を垂直に照らします。このとき、日本などの北半球中緯度地域では太陽の南中高度が一年で最も低くなり、逆に南回帰線上の地点では南中高度が90度となります。冬至における特定の地点の南中高度は「90 - その地点の緯度 - 23.4」という計算式で求めることができ、例えば北緯36度の東京では30.6度までしか太陽が上がりません。
また、緯度は気候にも大きな影響を与えます。低緯度地域ほど単位面積あたりに受ける太陽放射エネルギーが大きくなるため、南回帰線から北回帰線に挟まれた領域は熱帯気候を形成する要因となります。
地球には、赤道から南へ23.4度いったところに「南回帰線」という名前の線があります。これは、地球が少しななめにむきながら太陽のまわりを回っているためにできる特別な線です。
北半球にある日本が一番寒くなる「冬至」の日、太陽はこの南回帰線の真上を通ります。つまり、この線よりもさらに南へ行くと、一年中どの日の正午でも、太陽が自分の真上に来ることはなくなります。太陽が真上に来る南の限界の線、というわけですね。
この線は、オーストラリアや南アメリカ大陸、アフリカ大陸を通っています。南回帰線よりも赤道に近い場所は「熱帯」とよばれ、とてもあたたかい地域になります。
南回帰線は英語で「Tropic of Capricorn(やぎ座の回帰線)」といいます。大昔、冬至の日に太陽が「やぎ座」の方向にあったことからこの名前がつきました。今は地球の動きが少しずつ変わったため、実際には「いて座」の方向に太陽が見えるんですよ。
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