高度

一般小学生

まとめ

解説

高度には、天文学における「角度」としての定義と、気象学・地理学における「垂直方向の距離」としての定義の二種類があります。天文学では、天体の位置を示す指標として用いられ、特に北極星の高度は観測地点の北緯とほぼ一致するという幾何学的な特徴があります。これは地球地軸の延長線上に北極星が位置するためで、航海術などでも古くから利用されてきました。

一方で、物理的な高さとしての高度は、大気の状態に大きな影響を与えます。高度が上がるほど上空の空気の層が薄くなるため、大気圧(気圧)は低下します。この気圧の変化により、密閉された容器内の空気が膨張したり、水の沸点が降下したりする現象が起こります。また、一般に高度が100m上昇するごとに気温は約0.6度低下するという性質があります。

コラム

星の観測において、高度とともに重要なのが「方位」です。また、星自体の物理的特性として、表面温度が高いほど青白く、低いほど赤く見える性質や、1等星6等星で約100倍の明るさの差があるといった知識を組み合わせることで、より深い天体観測が可能になります。気象面では、山の斜面を上昇する空気が高度上昇に伴い冷却され、水蒸気凝縮して「笠雲」を作る現象など、地形と高度が天気に与える影響も重要です。

小学生のみなさんへ

「高度」には、大きくわけて2つのいみがあります。1つめは、地面や海からの「高さ」のことです。高い山の上などは「高度が高い」と言います。高度が高くなると、まわりの空気がうすくなるため、持っていったおかしの袋がパンパンにふくらんだり、お湯が100度になる前にわき出したりします。

2つめは、星や太陽を見上げたときの「角度」のことです。地面(地平線)を0度、真上を90度として計算します。たとえば、北極星という星の高度は、その場所の緯度いどと同じになるという決まりがあります。東京では北極星はいつも約36度の高さに見えるのです。

ルラスタコラム

富士山の山頂にカサのような形の雲がかかると、雨がふるサインだと言われています。これは、しめった空気が山の斜面をのぼって高度が上がり、冷やされることで雲ができるからです。昔の人は高度による空気の変化を、雲の形で知っていたのですね。

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