- 経度
- 地球上の東西の位置を示す座標で、イギリスの旧グリニッジ天文台を通る本初子午線を0度として、東側を東経、西側を西経としてそれぞれ180度までで表す指標
- イギリスを通る本初子午線を基準(0度)とし、東西に180度ずつ割り振られる
- 地球の自転(24時間で360度)に基づき、経度15度の差が1時間の時差を生む
- 日本の標準時子午線は東経135度であり、世界標準時(UTC)より9時間進んでいる
解説
経度は、地球を北極と南極を結ぶ線で縦に分割した際の角度を表します。1884年の国際会議により、イギリスの旧グリニッジ天文台を通る「本初子午線」が0度と定義されました。この線から東回りを「東経」、西回りを「西経」と呼び、日付変更線付近の180度で合流します。
経度の最も重要な役割は、各地の「時刻」を決定することです。地球は24時間で360度自転しているため、1時間あたり15度(360÷24)回転します。この原理により、経度が15度異なる地点間では1時間の時差が発生します。東に位置する地点ほど太陽が早く昇るため、時刻が進んでいることになります。
コラム
日本国内においても、経度の違いによるわずかな時間のズレが存在します。日本の標準時は兵庫県明石市(東経135度)を基準としていますが、東経約140度の東京と東経約130度の長崎では約10度の経度差があります。このため、太陽が真南に来る「南中時刻」には約40分の差が生じます。
歴史的に見ると、海上での正確な経度測定は困難を極めました。緯度は太陽や星の高度から測定できましたが、経度の測定には正確な「時間」の把握が必要だったためです。18世紀にジョン・ハリソンが高精度な時計(クロノメーター)を開発したことで、ようやく安全な遠洋航海が可能となりました。現代ではGPS衛星の電波を利用することで、数センチ単位の精度で経緯度を特定できるようになっています。