消化酵素

一般小学生

まとめ

  • 唾液や胃液などの消化液に含まれ、食物を体が吸収できる養分へと分解するはたらきを持つ物質です。
  • 特定の物質にのみ作用する「基質特異性」を持ち、自身は変化せずに反応を促進する生体触媒として機能します。
  • 主成分がタンパク質であるため、体温に近い約37℃で最も活性化し、極端な高温やpHの変化で機能を失う性質があります。
消化酵素生体触媒基質特異性

解説

食物に含まれる炭水化物デンプン)、タンパク質、脂肪などの栄養素は、そのままの状態では分子が大きすぎるため、小腸の細胞から吸収することができません。そこで、消化管の各所で分泌される消化酵素が、これらをブドウ糖アミノ酸脂肪酸などの最小単位まで化学的に分解します。代表的なものに、唾液のアミラーゼ、胃液のペプシンすい液リパーゼなどがあります。

消化酵素には「基質特異性」という重要な性質があります。これは、一つの酵素が特定の相手としか反応しない仕組みで、鍵と鍵穴の関係に例えられます。また、酵素はタンパク質でできているため、熱に弱いという特徴があります。実験などで唾液を沸騰させるとデンプンが分解されなくなるのは、高温によって酵素の立体構造が変化(変性)し、触媒としての能力を失ってしまうためです。

コラム

肝臓で生成される「胆汁」は、脂肪の大きな塊を乳化して細かな粒にする働きがありますが、これ自体には消化酵素は含まれていません。あくまで、すい液に含まれるリパーゼが働きやすくするためのサポート役です。また、消化酵素が働く環境(最適pH)は場所によって異なり、胃液のペプシンは強い酸性で、すい液の酵素は弱アルカリ性で最もよく働きます。

小学生のみなさんへ

食べ物を食べたあと、体の中で「栄養」として取り入れるために、食べ物を細かくバラバラにする必要があります。このとき、はさみのように食べ物を小さく切り刻んでくれるのが「消化酵素(しょうかこうそ)」です。例えば、つば(だ液)の中には、ご飯(デンプン)を甘い糖に変えてくれるアミラーゼという仲間がいます。消化酵素のおかげで、私たちは食べ物の栄養をしっかり吸収して元気に過ごせるのです。

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