だ液

一般小学生

まとめ

だ液
口腔内の唾液腺から分泌される消化液で、消化酵素アミラーゼを含みデンプンを糖(麦芽糖)に分解するはたらきを持つ

解説

だ液は、耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの大きな唾液腺から口の中に分泌されます。成分の約99%は水分ですが、消化酵素であるアミラーゼ(プチアリン)が含まれており、多糖類であるデンプンを二糖類の麦芽糖(マルトース)へと分解する化学的消化を行います。

だ液のはたらきを調べる実験では、複数の試験管を用いて条件を比較します。37℃の環境でだ液を加えた試験管ではデンプンの分解が進みますが、だ液の代わりに水を入れたものや、だ液を沸騰させてから加えたもの、あるいは氷水で冷やしたもの(約5℃)では分解が進みません。これは、だ液に含まれる酵素が特定の温度条件でしか機能しないことを示しています。実験結果の確認には、デンプンの有無を調べるヨウ素液と、分解によって生じた糖を検出するベネジクト液(またはフェーリング液)が使われます。

コラム

だ液には消化以外にも、口の中を保護する重要な役割があります。粘性のあるムチンは食物をまとめ、喉を通しやすくする潤滑剤となります。また、リゾチームによる殺菌作用や、酸性に傾いた口内を中和して虫歯を防ぐ緩衝作用、歯の表面を修復する再石灰化の促進など、多機能な成分が含まれています。よく噛んで食べることは、だ液の分泌を促し、消化を助けるだけでなく全身の健康維持にもつながります。

小学生のみなさんへ

口の中から出てくる「だ液」には、食べ物の消化を助ける大切な役割やくわりがあります。だ液の中には「アミラーゼ」という、デンプンをとうに変える特別な成分(酵素こうそ)が入っています。ごはんを長く噛んでいると甘く感じるのは、だ液がデンプンをとうに変えてくれているからです。

理科の実験では、だ液がしっかり働くかどうかを調べます。アミラーゼは人間の体温と同じくらいの温度(約37度)で一番よく働きます。そのため、冷たすぎたり、沸騰ふっとうさせて熱くしすぎたりすると、デンプンを分解ぶんかいすることができなくなってしまいます。試験管を使った実験では、ヨウ素液の色が変わるかどうかで、デンプンが残っているかをたしかめます。

ルラスタコラム

だ液は1日にどれくらい作られているか知っていますか?実は、健康な大人で1日に1リットルから1.5リットルも出ていると言われています。大きなペットボトル1本分くらいの量が、毎日口の中で作られているなんて驚きですね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 だ液に含まれる消化酵素の名前と、その酵素が分解する物質の名前をそれぞれ答えなさい。
消化酵素はアミラーゼで、デンプンを分解する。
【応用】 だ液のはたらきを調べる実験において、試験管を37℃前後の湯につけておくのはなぜか、その理由を答えなさい。
消化酵素であるアミラーゼが、ヒトの体温に近い37℃前後で最も活発にはたらくため。
【実践】 沸騰させただ液を用いた場合、37℃で放置してもデンプンは分解されません。その理由を「酵素」という言葉を使って説明しなさい。
高温によって消化酵素であるアミラーゼの性質が変わり、デンプンを分解するはたらきを失ったため。

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