肝臓

肝臓

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 消化を助ける胆汁の生成、栄養の貯蔵と加工、有害物質の解毒、体温の維持を担う人体最大の臓器です。
  • 小腸吸収されたブドウ糖アミノ酸門脈を通って最初に運ばれる「体内の化学工場」としての役割を果たします。
  • タンパク質の合成や血糖値の調節、熱発生による体温保持など、生命維持に不可欠な多機能を備えています。

解説

肝臓は腹部の右上に位置し、成人で1kgを超える重量を持つ人体最大の臓器です。その働きは非常に多岐にわたり、主に4つの大きな役割があります。第一に「代謝と貯蔵」です。小腸の柔毛から吸収されたブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄え、必要に応じて血液中に放出することで血糖値を一定に保ちます。また、アミノ酸から体に必要なタンパク質を合成する場でもあります。

第二に「解毒作用」です。タンパク質の分解過程で生じる有害なアンモニアを無害な尿素に変えたり、アルコールなどの有害物質を分解したりします。第三に「胆汁の生成」です。脂肪の消化を助ける消化液である胆汁を作り、胆のうへと送ります。第四に「体温の維持」です。肝臓内では絶えず激しい化学反応が行われており、その際に発生する熱が体温を保つ重要な熱源となります。これらの機能から、肝臓は「体内の化学工場」と呼ばれ、生命活動の根幹を支えています。

コラム

肝臓は非常に高い再生能力を持っており、手術などで一部を切り取っても元の大きさに戻ることができます。しかし、病気が進行しても痛みなどの自覚症状が出にくいため「沈黙の臓器」とも呼ばれます。

また、ヒトだけでなく魚類などの脊椎動物にも共通して存在し、例えばフナの解剖においても、消化管の近くに位置する大きな臓器として観察されます。血液循環の観点では、小腸から肝臓へ向かう「門脈」という特殊な血管が、吸収したばかりの栄養を効率よく運ぶ重要なルートとなっています。

小学生のみなさんへ

肝臓かんぞうは、おなかの右がわにある、体の中で一番大きな臓器ぞうきです。食べ物からとった栄養をたくわえたり、体に悪いものを消したりする、とても大切な働きをしています。

まず、小腸で吸収された栄養は、一度この肝臓かんぞうに集められます。ここで栄養を使いやすい形に変えて、必要なときまで貯金のようにたくわえておくのです。また、お酒や薬、体の中でできた毒などを、体に害がないように作り変える「解毒げどく」という仕事もしています。

さらに、あぶらっこい食べ物の消化を助ける「胆汁たんじゅう」という液を作ったり、体温を上げるために熱を作ったりもします。たくさんの仕事をしているので、肝臓かんぞうは「体の中の化学工場」ともよばれています。

ルラスタコラム

肝臓はとてもがまん強い臓器です。少し悪くなったくらいでは痛みが出ないので「沈黙の臓器」とよばれます。ふだんから好ききらいせずに栄養をとって、肝臓を大切にしましょうね。

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