肝静脈

一般小学生

まとめ

  • 肝臓から下大静脈へとつながり、心臓へ血液を戻す血管
  • 肝臓で養分(グルコース)の濃度が一定に調節された後の血液が流れる。
  • 食後と空腹時で、門脈(肝門脈)との養分濃度の高低関係が逆転するのが特徴。
消化吸収肝臓循環

解説

静脈は、肝臓での代謝や解毒、養分の貯蔵・放出といった処理を終えた血液が通る出口の役割を果たします。小腸で吸収された養分は「門脈」を通って肝臓に運び込まれますが、肝臓はこれらをそのまま全身に流すのではなく、生体のホメオスタシス(恒常性)を維持するために濃度を厳密にコントロールします。

食後すぐの状態では、門脈には小腸から吸収された大量のグルコースが含まれています。肝臓はこのグルコースをグリコーゲンとして取り込み貯蔵するため、肝静脈へ流れ出る血液の養分濃度は門脈よりも低くなります。一方で空腹時には、肝臓が蓄えていたグリコーゲンを再びグルコースに分解して血液中に放出するため、肝静脈の養分濃度は門脈よりも高くなります。このように、肝静脈は常に安定したエネルギー源を全身に供給する境界線となっています。

コラム

肝臓には「肝動脈」と「門脈」という2つの血管が流入しますが、流出する血管は「肝静脈」のみです。肝動脈は酸素を供給し、門脈は養分を運びます。これら2つのルートから入った血液は肝小葉で混ざり合い、中心静脈を経て最終的に肝静脈へと集約されます。また、肝静脈を流れる血液は酸素が少ない「静脈血」であることも重要なポイントです。

小学生のみなさんへ

肝臓かんぞうから出ていく血管けっかんのことを「肝静脈かんじょうみゃく」といいます。肝臓かんぞうは、体の中の栄養えいよう分をちょうどいい量に調節ちょうせつする「工場」のような場所です。

ごはんを食べたあとは、おなかからたくさんの栄養えいよう肝臓かんぞうに運ばれてきます。肝臓かんぞうはその栄養えいようをたくわえて、体が必要な分だけを肝静脈かんじょうみゃくから送り出します。逆におなかがすいているときは、たくわえていた栄養えいよう肝静脈かんじょうみゃくに流して、体が元気に動けるように助けてくれます。

ルラスタコラム

肝臓かんぞうは「沈黙ちんもく臓器ぞうき」とばれ、少しくらい調子がわるくても文句もんくをいわずに働き続けます。肝静脈かんじょうみゃくから流れる血液の栄養えいようがいつも一定なのは、肝臓かんぞうが休まずに頑張がんばってくれているおかげなのです。

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