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デンプン

デンプン

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

デンプン
植物が光合成によって生成し、種子や根などに貯蔵する多糖類の一種で、生物にとって主要なエネルギー源となる炭水化物

解説

植物は葉緑体において、光エネルギーを利用して二酸化炭素と水からデンプンを合成します。これを光合成と呼びます。デンプンはそのままでは水に溶けにくいため、夜間にショ糖などの水溶性の物質に分解され、師管を通じて植物全体へ運ばれます。その後、種子や根などで再びデンプンとして蓄えられ、成長や発芽のエネルギー源となります。

また、植物は光合成を行う一方で、すべての生きた細胞で呼吸を常に行っています。呼吸は酸素を取り入れてデンプンなどの養分を分解し、生命活動に必要なエネルギーを取り出す反応です。光合成と呼吸の関係は以下の通りです。

項目 光合成 呼吸
目的 エネルギーの蓄積 エネルギーの放出
場所 葉緑体のある細胞 すべての生きた細胞
時間帯 光があるときのみ 常に(昼夜問わず)
気体の出入り 二酸化炭素吸収、酸素放出 酸素吸収、二酸化炭素放出
コラム

デンプンの消化実験では、唾液に含まれるアミラーゼの働きを確認します。この際、温度を約37℃に保つことが重要です。これは酵素がタンパク質であり、ヒトの体温に近い温度で最も活性化するためです。沸騰させると酵素が変性して失活し、デンプンを分解できなくなります。

デンプンの検出にはヨウ素液が用いられますが、分解されて生じたブドウ糖などの糖を確認するには、ベネジクト液やフェーリング液が使用されます。これらを加えて加熱すると、糖が存在すれば赤褐色の沈殿が生じます。生態系においては、植物(生産者)が作ったデンプンを動物(消費者)が摂取し、さらに細菌などの分解者が有機物を分解することで、物質とエネルギーが循環しています。

小学生のみなさんへ

デンプンは、植物が太陽の光を浴びて作る「体をつくるための栄養えいよう」のことです。植物は、葉っぱにある葉緑体ようりょくたいという場所で、水と二酸化炭素からデンプンを作ります。これを光合成こうごうせいといいます。

作ったデンプンは、ジャガイモの根っこや、お米のつぶの中にたくわえられます。わたしたち人間や動物は、植物が作ったデンプンを食べることで、元気に動くためのエネルギーを手に入れているのです。

デンプンがあるかどうかを調べるには、「ヨウ素液」という薬を使います。デンプンにヨウ素液をつけると、色がパッと青むらさき色に変わるので、すぐにわかります。理科の実験でよく使うので、覚えておきましょう。

ルラスタコラム

デンプンは、そのままでは水に溶けません。だから、植物が体の中で栄養を運ぶときは、一度「糖」という水に溶けやすい形に変えてから運んでいるんだよ。植物も工夫して生きているんだね!

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 デンプンを検出するために用いられる試薬の名称と、反応後の色の変化を答えなさい。
試薬はヨウ素液で、反応後は青紫色に変化する。
【応用】 植物が光合成で作ったデンプンを、夜間に他の部位へ運ぶ際、どのような形に変化させるか。またその理由は何か。
ショ糖(糖)に変化させる。理由は、デンプンは水に溶けにくいが、糖にすることで水に溶けやすくなり、師管を通って植物全体へ運搬しやすくなるため。
【実践】 唾液によるデンプンの消化実験において、試験管を37℃前後の湯につける理由と、一度沸騰させた唾液を用いた場合の結果を説明しなさい。
唾液に含まれる消化酵素(アミラーゼ)はタンパク質であり、ヒトの体温に近い37℃前後で最も活発に働く性質があるため。沸騰させると酵素が変性して失活し、デンプンを分解できなくなる。

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