胃液

一般小学生

まとめ

胃液
胃腺から分泌される、強酸性塩酸消化酵素を含む消化液

解説

胃液は、胃の粘膜にある胃腺から分泌される混合液であり、主に塩酸、ペプシノーゲン、粘液の3つの成分で構成されています。塩酸は胃内をpH1〜2という強酸性に保つことで、食物とともに侵入した細菌を殺菌し、食物の腐敗を防ぐ重要な役割を果たします。また、塩酸は不活性なペプシノーゲンを活性型の消化酵素「ペプシン」へと変化させます。

ペプシンは食物中のタンパク質をペプトン(アミノ酸が数個つながった状態)に分解し、化学的消化を開始します。胃の中では、胃のぜん動運動によって食物と胃液が激しく混ざり合い、粥状の「食塊(しょっかい)」となって十二指腸へと送り出されます。胃液の分泌は、食物を視覚や嗅覚で捉えた際の神経刺激や、胃に食物が入った際のホルモン刺激によって調節されています。

成分 主な役割 特徴
塩酸 殺菌・酵素の活性化 pH1〜2の強酸性
ペプシン タンパク質の消化 ペプシノーゲンから変化
粘液 胃壁の保護 自己消化を防止する
コラム

胃液は1日に約1.5〜2.5リットルも分泌されます。これほど強力な酸や酵素を含みながら胃自体が消化されないのは、副細胞から分泌される粘液が胃の表面を厚くコーティングし、酸を中和する重炭酸イオンを含んでいるためです。ストレスなどで自律神経が乱れると、攻撃因子(酸)と防御因子(粘液)のバランスが崩れ、胃粘膜が損傷する胃潰瘍の原因となります。また、胃液にはビタミンB12の吸収に必要な内因子も含まれており、造血機能にも間接的に関与しています。

小学生のみなさんへ

えきは、おなかの中にある「胃」から出てくる特別なえき体です。食べ物をドロドロにかして、バイキンをやっつける大切な役わりがあります。

えきの中には、とても強いさんふくまれています。このさんのおかげで、食べ物といっしょに入ってきたバイキンが死んでしまうのです。また、お肉などのタンパクしつを分かいして、体が栄養を吸収きゅうしゅうしやすくする準備じゅんびもしてくれます。

「そんなに強いえき体なら、胃そのものがけてしまわないの?」と不思に思うかもしれませんね。実は、胃のかべからはヌルヌルした液が出ていて、バリアのように胃を守っているから大じょう夫なのです。

ルラスタコラム

えきの力はとても強力で、なんと金ぞくの「亜鉛あえん」をかしてしまうほどです。でも、食べ物がないときに胃えきが出すぎると、胃がれていたくなってしまいます。規則きそく正しく食事をすることが、胃を健康に保つコツですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 胃液に含まれる、タンパク質を分解する酵素の名前は何ですか
ペプシン
【応用】 胃液が強酸性であることによる、消化以外の重要な役割は何ですか
食物とともに体内に入った細菌を死滅させる殺菌作用
【実践】 胃液には強力な酸や消化酵素が含まれていますが、なぜ胃自身の壁は溶けないのですか
胃の粘膜から分泌される粘液が胃壁の表面を覆い、酸や酵素から保護しているため

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