まとめ
- 化学名を塩化ナトリウム(NaCl)と呼び、塩酸と水酸化ナトリウムが中和反応を起こした際に生じる代表的な「塩(えん)」である。
- 水の温度が変化しても溶解度がほとんど変化しないという物理化学的特性を持ち、溶解度曲線はほぼ横ばいのグラフを描く。
- 水溶液から溶質を取り出す際は、温度を下げる「冷却」ではなく、溶媒を飛ばす「蒸発」という手法が適している。
解説
物質が水などの溶媒に溶ける限界量を「溶解度」と呼び、その限界まで溶けている状態を「飽和」といいます。一般的に、多くの固体物質(ホウ酸やミョウバンなど)は温度が上がると溶解度が急激に増大しますが、食塩は温度による影響を極めて受けにくいのが特徴です。
この性質の違いは、混合物から特定の物質を取り出す「再結晶」のプロセスにおいて重要です。温度による溶解度の差が大きい物質は、高温の飽和水溶液を冷却することで結晶を析出させますが、食塩のように差が小さい物質は、水を蒸発させることで強制的に結晶化させる必要があります。また、化学的には酸(塩酸)とアルカリ(水酸化ナトリウム)が反応して互いの性質を打ち消し合う「中和」によって生成される物質としても学習します。
食塩は、私たちがふだん「塩」とよんでいるもののことで、理科の世界では「塩化ナトリウム」という名前でよばれます。塩酸という強い酸性の液体と、水酸化ナトリウムというアルカリ性の液体をまぜ合わせる「中和」という反応によって作ることができます。
食塩には、ほかの物質とはちがうおもしろいとくちょうがあります。ふつう、ホウ酸などは、水の温度を上げるとたくさん溶けるようになります。しかし、食塩は水の温度を上げても、溶けることができる量はほとんど変わりません。
そのため、水に溶けた食塩をもう一度取り出したいときは、水を冷やすのではなく、火にかけて水を蒸発させる方法が使われます。このように、物質によって「溶け方」のルールがちがうことを覚えておきましょう。
日本で初めての女性化学者、黒田チカさんを知っていますか?彼女はタマネギの皮やベニバナの色素について研究しました。身近な食べ物の中にも、科学のヒミツがたくさんかくれているのですね。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する