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酢酸水溶液

一般小学生

まとめ

酢酸水溶液
酢酸(CH3COOH)を溶質とする、刺激臭を持つ酸性の水溶液
  • 食酢の主成分であり、特有のツンとした刺激臭がある
  • 水溶液中で一部のみ電離する「弱酸」の代表例である
  • 炭素を含む有機化合物であり、加熱すると黒くこげる(炭素が残る)性質を持つ

解説

酢酸水溶液は、有機化合物である酢酸が水に溶けたものです。酢酸は分子中にカルボキシ基(-COOH)を持ち、水溶液中ではその一部が電離して水素イオン(H+)を放出するため、弱酸性を示します。化学式はCH3COOHと表され、電離平衡の状態にあります。酸性の性質として、青色リトマス紙を赤色に変え、マグネシウムや亜鉛などの金属と反応して水素を発生させます。また、BTB液を黄色に変える性質も重要です。強酸である塩酸などと比較すると、同じモル濃度でも水素イオン濃度が低いため、反応の速度は比較的穏やかになります。

項目 酢酸水溶液(弱酸) 塩酸(強酸)
電離度 小さい(一部が電離) 大きい(ほぼ全て電離)
電気の通りやすさ 流れにくい(弱電解質) 流れやすい(強電解質)
金属との反応 穏やかに水素を出す 激しく水素を出す
コラム

純度の高い酢酸(約99%以上)は、融点が16.7度と高いため、冬場などの室温で凍結して結晶化することがあります。この様子が氷に似ていることから「氷酢酸(ひさくさん)」と呼ばれます。私たちが普段口にする食酢には、約3〜5%の酢酸が含まれています。また、酢酸水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えると中和反応が起こり、酢酸ナトリウムという塩(えん)と水が生成されます。実験では、刺激臭の有無によって他の無色の水溶液(食塩水や砂糖水など)と区別する問題が頻出します。

小学生のみなさんへ

お酢(おす)の中にふくまれている、すっぱい成分が水に溶けたものを酢酸さくさん水溶液すいようえきといいます。理科の実験で使うときは、鼻をつくようなツンとした刺激臭しげきしゅうがあるのがとくちょうです。

この液にBTB液という薬を入れると、黄色に変わります。これは、この液が「酸性」という性質を持っているからです。また、この液を熱して水分を飛ばすと、黒いカスが残ることがあります。これは、酢酸の中に「炭素たんそ」という成分が入っているためです。

ルラスタコラム

寒い日にお酢の成分が凍ってしまうことがあるのを知っていますか?とても濃い酢酸は、17度くらいで凍って氷のようになります。そのため、昔の人はこれを「氷酢酸(ひさくさん)」と呼びました。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 酢酸水溶液の液性と、BTB液を加えた際の色を答えなさい。
液性は酸性であり、BTB液を加えると黄色に変化する。
【応用】 酢酸水溶液を加熱して蒸発乾固させた際、黒い物質が残る理由を説明しなさい。
酢酸は炭素を含む有機化合物であり、加熱によって分解されると炭素が残るため。
【実践】 同じ濃度の塩酸と酢酸水溶液で、電流の流れやすさに差が出るのはなぜか。
酢酸は水溶液中で一部しか電離しない弱電解質であり、完全に電離する塩酸に比べてイオンの総数が少ないため。

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