まとめ
- 化学式 NaOH で表される、強いアルカリ性(強塩基性)を持つ代表的な無機化合物である。
- 二酸化炭素を非常に効率よく吸収する性質や、空気中の水分を吸収して自ら溶ける「潮解性」を持つ。
- 水溶液は電解質として電流をよく通し、中和反応や水の電気分解の助剤など、化学実験の基礎として幅広く利用される。
解説
水酸化ナトリウムは、水に溶けるとナトリウムイオンと水酸化物イオンに完全に電離し、強いアルカリ性を示します。塩酸などの酸性水溶液と混合すると中和反応が起こり、水と塩(えん)である塩化ナトリウム(食塩)が生成されます。実験において、中和した後の水溶液を蒸発皿で加熱して水分を飛ばすと、白い固体の食塩が残る様子を確認できます。
また、二酸化炭素を吸収する能力が非常に高いことも大きな特徴です。二酸化炭素を満たしたフラスコに水酸化ナトリウム水溶液を入れると、気体が液に吸収されて内部の圧力が急激に下がり、液体が吸い込まれる現象が起こります。この反応では炭酸ナトリウムが生成されます。さらに、純粋な水は電気を通しにくいため、水の電気分解を行う際には、電流を流しやすくするための電解質として水酸化ナトリウムが添加されます。
水酸化ナトリウムは、とても強い「アルカリ性」という性質をもった薬品です。白い粒のような形をしていて、空気の中にある水分を吸いこんで、勝手にドロドロに溶けてしまう不思議な性質があります。
理科の実験では、二酸化炭素を吸い取るために使われたり、水に電気を通しやすくするために混ぜられたりします。また、塩酸という酸性の液と混ぜると、お互いの性質を打ち消し合って「食塩」と「水」に変わるというおもしろい反応も見られます。
ただし、この薬品はとても力が強く、手につくと皮ふを溶かしてぬるぬるさせてしまいます。目に入るととても危ないので、実験をするときは必ず保護めがねをつけて、先生の言うことをよく守って使いましょう。
水酸化ナトリウムは、実はみんなの家にある「石けん」を作るときに欠かせない材料です。油と水酸化ナトリウムを混ぜて反応させると、汚れを落とす石けんができるんですよ。あんなに強い薬品が、体を洗う石けんの材料になるなんて驚きですね!
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