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紫キャベツ液

一般小学生

まとめ

キャベツ
紫キャベツから抽出したアントシアニン色素を含み、水溶液液性(pH)に応じて赤から黄色まで連続的に色が変化する天然の指示薬

解説

紫キャベツ液は、植物に含まれる色素「アントシアニン」を利用した指示薬です。アントシアニンは、周囲の水素イオン濃度(pH)の変化によって分子構造が変化し、反射吸収する光の波長が変わるため、液性に応じて色が変化します。リトマス紙が「酸性アルカリ性か」の二択を判定するのに対し、紫キャベツ液は色のグラデーションによって液性の強弱まで視覚的に把握できるのが最大の特徴です。

液性 色の変化 pHの目安
強酸性 赤色 1〜2
弱酸性 ピンク色 3〜5
中性 紫色 6〜8
弱アルカリ性 緑色 9〜11
強アルカリ性 黄色 12〜14

実験においては、BTB溶液フェノールフタレイン液などの合成指示薬と併用されることもあります。例えば、塩酸(強酸性)に水酸化ナトリウム水溶液(強アルカリ性)を加えていく中和反応の過程では、色が赤から紫、そして黄色へとドラマチックに変化する様子を観察できます。また、電流を通す電解質と通さない非電解質の判別実験など、他の水溶液の性質を調べる際にも補助的に用いられます。

コラム

紫キャベツ液は、家庭でも簡単に作ることができます。紫キャベツを細かく切り、煮出すだけで抽出可能です。身近な液体を調べる際、食酢やレモン汁は赤色に、石灰水や重曹水は緑色から黄色に変化します。また、炭酸水二酸化炭素が溶けた水)は弱酸性を示すため、紫キャベツ液を加えるとピンク色になります。これを加熱して二酸化炭素を追い出すと、液性は中性に近づき、色は紫色に戻ります。このような性質を利用して、気体が溶けている水溶液の判別や、加熱による成分変化の確認実験に利用されます。

小学生のみなさんへ

紫キャベツをにたときに出る汁(しる)は、まぜるものの性質によって、まほうのように色が変わる特別な液体です。酸(さん)性のレモンしるをまぜると赤っぽくなり、中(ちゅう)性の水だとむらさき色のまま、アルカリ性の石けん水などをまぜると緑色や黄色に変わります。身の回りのものがどんな性質か調べるときにぴったりの液体です。

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