塩(えん)

一般小学生

まとめ

塩(えん)
酸の水素イオンが塩基の陽イオンで置き換わって生じる化合物の総称

解説

酸と塩基が反応する中和において、酸から生じる水素イオン(H+)と塩基から生じる水酸化物イオン(OH-)が結合して水(H2O)を生成します。この際、水以外に副次的に生成される物質が「塩(えん)」です。例えば、塩酸(HCl)と水酸化ナトリウム(NaOH)を反応させると、水とともに塩化ナトリウム(NaCl)が生成されます。

塩はその組成によって3種類に分類されます。酸の水素イオンが残っているものを「酸性塩」、塩基の水酸化物イオンが残っているものを「塩基性塩」、いずれも残っていないものを「正塩」と呼びます。これらはあくまで化学式上の分類であり、水溶液にした際の液性(pH)とは必ずしも一致しないため、注意が必要です。

コラム

中和実験において、BTB液の色が緑色に変化する「完全中和点」をグラフから読み取る際、中和点では反応熱による温度上昇が最大になり、また蒸発残留物の質量変化が折れ曲がる点として現れます。また、多くの塩は水中で電離してイオンとなる電解質であり、その水溶液電流を流す性質を持ちます。この電流の大きさは、水溶液の濃度温度、電極の面積などによって変化します。

小学生のみなさんへ

酸性の液体えきたいアルカリ性液体えきたいぜ合わせると、お互いの性質を打ち消し合う「中和(ちゅうわ)」という反応はんのうが起こります。このとき、水と一緒に新しくできる物質ぶっしつのことを「塩(えん)」と呼びます。

一番身近な例は、塩酸(えんさん)と水酸化(すいさんか)ナトリウムを混ぜたときにできる「食塩(しょくえん)」です。実験でBTB液(えき)の色が緑色になったときに水を蒸発じょうはつさせると、白い粒(つぶ)として取り出すことができます。

塩は水に溶けると電気が通りやすくなる性質を持っています。これを「電解質でんかいしつ」といいます。水溶液すいようえきの濃さや温度によって、流れる電気の大きさが変わるのも特徴です。

ルラスタコラム

「塩」と書いて「しお」ではなく「えん」と読むのは、化学の世界のルールです。私たちがふだん食べている食塩も「塩(えん)」の一種ですが、理科の世界では石灰石からできるものなど、食べられない「塩」もたくさんあるんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 中和反応によって、水とともに生成される物質を何というか。
塩(えん)
【応用】 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を過不足なく反応させたとき、BTB液は何色を示すか。また、その液を蒸発させて残る固体の名称を答えなさい。
BTB液は緑色を示し、蒸発させて残る固体は塩化ナトリウム(食塩)である。
【実践】 「酸性塩」とはどのような組成の塩を指すか。また、酸性塩の水溶液は必ず酸性を示すか。
酸の水素イオン(H)が残っている塩のこと。水溶液の性質は必ずしも酸性を示すとは限らず、中和前の酸と塩基の強弱によって決まる。

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