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サンゴの化石

一般小学生

まとめ

  • サンゴの化石は、地層堆積した当時の環境を特定する手がかりとなる「示相化石」の代表例である。
  • この化石が発見された地点は、かつて「温暖で清浄な浅い海」であったことが推定できる。
  • 特定の時代を示す「示準化石」とは異なり、当時の気候や水深などの地理的条件を判別するために用いられる。
サンゴの化石示相化石地層地学

解説

化石には、地層が形成された時代を決定する「示準化石」と、堆積した当時の環境を推定する「示相化石」の2種類が存在します。サンゴの化石は後者の代表格であり、その地点がどのような自然環境であったかを詳しく教えてくれます。

現生のサンゴの生態から、サンゴが生息するためには「年平均水温が約20度以上」「水深が浅く日光が十分に届く」「海水が清浄である」といった特定の条件が必要です。そのため、ある地層からサンゴの化石が発見された場合、その地層が形成された場所はかつてこれらの条件を満たす熱帯や亜熱帯の浅海であったと判断できます。中学・高校理科の地学分野においては、環境を特定する重要な指標として頻出する用語です。

コラム

示相化石にはサンゴ以外にも多くの種類があります。例えば、アサリは「浅い海や河口付近」、シジミは「湖や河口などの汽水域(淡水と海水が混ざる場所)」、ホタテは「冷たい海」、ブナは「比較的寒冷な陸地」であったことを示します。これらの化石を組み合わせることで、過去の地球でどのような環境の変化が起きたのかをより正確に復元することが可能になります。

小学生のみなさんへ

大昔の生き物の死がいが石になったものを「化石」と呼びます。その中でもサンゴの化石は、その場所が昔どんな場所だったかを教えてくれる特別な化石です。

サンゴは、あたたかくて、水が透き通っている、太陽の光が届く浅い海でしか生きることができません。そのため、地面の中からサンゴの化石が見つかると、「ここは昔、南の島のようなあたたかくてきれいな海だったんだな」ということがわかります。

このように、当時の環境かんきょうを教えてくれる化石を「示相化石しそうかせき」と言います。サンゴのほかにも、アサリやシジミの化石なども、昔の様子を知るための大切な手がかりになります。

ルラスタコラム

サンゴは動物ですが、体の中に小さな植物を住まわせて、光合成で栄養をもらっています。だから、光が届く浅い海でしか生きられないのですね。化石を見るだけで、大昔の海の景色が目に浮かぶようです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 サンゴの化石が発見された地層は、堆積した当時どのような環境であったと推定されますか。3つの条件を答えてください。
「あたたかく(温暖)」「きれいで(清浄)」「浅い」海であったことを示します。
【応用】 サンゴの化石は「示相化石」と呼ばれますが、これと対比される「示準化石」とはどのような違いがありますか。
サンゴの化石は当時の「環境」を示す「示相化石」です。一方、恐竜やアンモナイトのように当時の「時代」を特定する化石は「示準化石」と呼ばれます。サンゴは生存条件が非常に限定されているため、環境を特定するのに適しています。
【実践】 ある地層からサンゴの化石が見つかり、別の地点の同じ時代の地層からはシジミの化石が見つかりました。この2つの地点の当時の環境の違いを説明してください。
サンゴの化石は「浅い海」を示し、シジミの化石は「湖や河口(汽水域)」を示します。これらが同じ地層の異なる場所で見つかった場合、その地域がかつて海と陸の境界付近(河口など)であり、時代とともに環境が変化した、あるいは堆積場所が近接していたことが推測されます。

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