まとめ
解説
水酸化ナトリウム水溶液は、強塩基(強いアルカリ性)を代表する試薬であり、水中で完全に電離するため電気を非常によく通す電解質です。化学的な大きな特徴として、アルミニウムや亜鉛といった「両性金属」と反応して水素を発生させることが挙げられます。一方で、鉄や銅などの金属とは反応しません。発生した水素は非常に軽く、火を近づけると音を立てて燃え、水へと変化します。
また、酸である塩酸と混合すると「中和反応」が起こり、塩(えん)である塩化ナトリウム(食塩)と水が生成されます。実験においては、中和点(完全に反応する割合)を境に、水溶液を蒸発させて残る固体の質量や種類が変化するため、計算問題の題材として頻出です。さらに、二酸化炭素を効率よく吸収する性質を持つため、光合成の実験で特定の環境から二酸化炭素を取り除く際にも利用されます。
| 金属の種類 | 反応の有無 | 発生する気体 |
|---|---|---|
| アルミニウム・亜鉛 | 反応する | 水素 |
| 鉄・銅 | 反応しない | なし |
水酸化ナトリウム水液体は、強い「アルカリ性」という性質をもった液体です。見た目は透明で水のように見えますが、とても強い力をもっています。
この液体の大きな特徴は、アルミニウムなどの金属を溶かしてしまうことです。金属を溶かすときには、あわが出て「水素」という気体が発生します。また、酸性の液体である「塩酸」とまぜると、たがいの性質を打ち消し合う「中和」という反応がおき、食塩水に変わります。
とても便利な液体ですが、体につくと皮ふを溶かしてしまうので、実験のときは必ず保護メガネや手袋をつけて、安全に気をつける必要があります。
水酸化ナトリウム水溶液が手につくと、ぬるぬるした感じがします。これは、液体が手の表面のタンパク質を溶かしているからです。石けんも同じような仕組みで汚れを落としますが、水酸化ナトリウムはもっと力が強いので、もし手についたらすぐに大量の水で洗い流さなければなりません。
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