- 酸性の水溶液
- 水に溶けたときに水素イオン(H+)を放出し、青色リトマス紙を赤色に変える性質を持つ水溶液
解説
酸性の水溶液は、化学的に「酸」としての性質を示す液体です。水中で電離して水素イオン(H+)を生じることが最大の特徴であり、その濃度はpH(水素イオン指数)によって測定されます。pH値が7より小さいものが酸性と定義され、数値が小さくなるほど酸としての性質が強くなります。
代表的なものには、塩酸や硫酸といった強い酸性を示すものから、酢酸や炭酸水、ホウ酸のように弱い酸性を示すものまで多岐にわたります。実験においては指示薬による色の変化で判別され、青色リトマス紙を赤色に変えるほか、BTB溶液を黄色に、メチルオレンジを赤色に変える反応を示します。
コラム
酸性の水溶液は特定の物質と反応して気体を発生させます。マグネシウムや亜鉛などの金属と反応すると水素が発生し、石灰石(炭酸カルシウム)と反応すると二酸化炭素が発生します。例えば、塩酸30cm3に対して石灰石4.3gが過不足なく反応して1.0Lの二酸化炭素が発生したり、塩酸14cm3に対して亜鉛1.3gが反応して480cm3の水素が発生したりする定量的な関係も重要です。
私たちの身の回りにも、レモンに含まれるクエン酸や、お酢に含まれる酢酸など、多くの酸性の物質が存在しています。これらは酸味(すっぱい味)を持つことが多く、古くから生活の中で利用されてきました。