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蒸発皿

蒸発皿

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

解説

溶液から溶質を取り出す手法は、物質の溶解度特性によって使い分けられます。ホウ酸硝酸カリウムのように温度が下がると溶解度が急激に減少する物質は、冷却による「再結晶」が有効ですが、食塩(塩化ナトリウム)のように温度変化による溶解度の差がほとんどない物質は、蒸発皿で加熱して水分を飛ばす手法が適しています。

また、化学反応の量的関係を調べる実験でも重要な役割を果たします。例えば、塩酸水酸化ナトリウム水溶液中和反応では、反応後の液体を蒸発皿で加熱し、残った食塩の重さを測定することで、中和の割合や水溶液の濃度を算出します。同様に、塩酸とマグネシウム亜鉛などの金属を反応させた後、蒸発皿を用いて水分を蒸発させることで、反応によって生じた物質(塩)を固体として取り出し、物質の過不足を確認することができます。

コラム

蒸発皿は通常、三脚の上に置いた金網三角架の上に設置し、アルコールランプガスバーナーで加熱します。加熱を止めるタイミングや、突沸(急激な沸騰)を防ぐための操作など、安全な実験手順の習得が求められます。なお、日本の科学史においては、日本初の女性化学者である黒田チカが、天然色素の研究などでこれらの基礎的な実験器具を駆使し、多大な功績を残したことが知られています。

小学生のみなさんへ

蒸発皿じょうはつざら」は、水の中にけているものを取り出すときに使う、白くて浅いお皿のことです。理科の実験で、食塩水から塩を取り出すときに使ったことがあるかもしれませんね。

使い方はとてもかんたんです。水溶液を蒸発皿じょうはつざらに入れ、アルコールランプなどで熱して水分を飛ばします。すると、水だけがなくなって、中にけていたものが結晶けっしょう(つぶ)となってお皿に残ります。

このお皿は「磁器とうじき」という、熱に強い特別な材料でできています。実験では、三脚さんきゃく金網かなあみの上に乗せて使います。熱くなっているので、実験が終わったあともすぐにはさわらないように注意しましょう。

ルラスタコラム

黒田くろだチカさんという人を知っていますか?彼女は日本で初めての女性化学者がくしゃです。植物色素しきそ(色の成分せいぶん)を研究して、世界的に有名な賞をもらいました。みなさんが理科室で使う道具は、昔の科学者たちも大切に使って、新しい発見をしてきたものなのです。

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