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フェノールフタレイン液

一般小学生

まとめ

フェノールフタレイン液
アルカリ性の水溶液に反応して無色から赤色に変化する指示薬で、中和反応の終点確認やアンモニアの検出に用いられる

解説

フェノールフタレイン液は、水溶液液性を判断するために用いられる代表的な指示薬です。最大の特徴は、酸性および中性領域では無色透明を保ち、アルカリ性の領域に入ると鮮やかな赤色(濃桃色)へと劇的に変化する点にあります。この明瞭な色の変化を利用して、中学校の理科ではアンモニアの噴水実験、高校化学では中和滴定の終点決定において欠かせない試薬として扱われます。

特に中和滴定においては、酸性の溶液にアルカリを滴下していく際、わずか一滴の過剰なアルカリによって溶液が薄い赤色を呈した瞬間を「中和点」と見なします。また、気体の性質を調べる実験では、アンモニアや塩化水素捕集方法(上方置換・下方置換)とあわせて、溶け出した後の液性を確認する手段として頻出します。

コラム

フェノールフタレインの変色域はpH8.3から10.0の間です。そのため、pH7の完全な中性ではなく、わずかにアルカリ側に傾いたところで色が変わり始めます。また、強酸性下ではオレンジ色を示すことがあり、逆に極めて強いアルカリ性(強塩基)条件下では、赤色が消えて再び無色になるという特異な性質も持っています。

実験においては、リトマス紙BTB溶液と比較されることも多いですが、フェノールフタレインは「アルカリ性であること」を最も視覚的に強調できる指示薬として重宝されています。

小学生のみなさんへ

フェノールフタレイン液は、水が「アルカリ性」かどうかを調べるための特別な指示薬しじやくです。ふだんは水のようにすきとおっていますが、アルカリ性の水に入れると、パッとあざやかな赤色に変わる不思議な性質を持っています。

たとえば、理科の実験じっけんで使うアンモニアというガスが水に溶けると、その水はアルカリ性になります。そこにこの液を入れると、きれいな「赤い噴水」を作ることができます。逆に、レモンのしぼり汁のような酸性さんせいの水や、ふつうの水(中性ちゅうせい)に入れても色は変わりません。

この色の変化へんかを利用して、理科のテストでは「どこでちょうど中和したか」を見つける問題がよく出ます。色がつき始めたところが、ちょうど性質が変わった合図になるのです。

ルラスタコラム

フェノールフタレインは、実は昔、おなかの調子を整える薬として使われていたこともありました。でも、今は理科の実験で色の変化を楽しむための大切な道具として活躍しています。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 フェノールフタレイン液をアルカリ性の水溶液に加えると、何色に変化するか。
赤色(濃い桃色)
【応用】 中和滴定の実験において、フェノールフタレイン液がよく利用されるのはなぜか。その理由を色の変化に着目して説明せよ。
フェノールフタレイン液は酸性や中性では無色透明ですが、アルカリ性になると瞬時に赤色へ変わるため、中和が完了した瞬間(終点)を色の発生によって視覚的に判断しやすいからです。
【実践】 フェノールフタレイン液を非常に強いアルカリ性(強塩基)の水溶液に加えたとき、色の変化においてどのような特殊な現象が起こることがあるか。
非常に強いアルカリ性の水溶液に加えた場合、一度赤色に変化したあと、分子の構造がさらに変化することで再び無色に戻ってしまうことがあります。

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