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食塩

食塩

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

解説

物質が水などの溶媒に溶ける限界量を「溶解度」と呼び、その限界まで溶けている状態を「飽和」といいます。一般的に、多くの固体物質(ホウ酸やミョウバンなど)は温度が上がると溶解度が急激に増大しますが、食塩は温度による影響を極めて受けにくいのが特徴です。

この性質の違いは、混合物から特定の物質を取り出す「再結晶」のプロセスにおいて重要です。温度による溶解度の差が大きい物質は、高温の飽和水溶液を冷却することで結晶析出させますが、食塩のように差が小さい物質は、水を蒸発させることで強制的に結晶化させる必要があります。また、化学的には酸(塩酸)とアルカリ(水酸化ナトリウム)が反応して互いの性質を打ち消し合う「中和」によって生成される物質としても学習します。

コラム

食塩の溶解度が温度に依存しにくい理由は、溶解時の吸熱発熱が非常に小さいためです。一方で、水酸化カルシウムのように温度が上がると逆に溶解度が下がる物質や、気体全般(温度上昇で溶解度低下)といった例外も存在します。

また、日本の化学界における先駆者である黒田チカは、天然色素の研究で知られる日本初の女性化学者ですが、こうした基礎的な化学反応の理解は彼女のような研究者たちの足掛かりともなりました。

小学生のみなさんへ

食塩は、私たちがふだん「塩」とよんでいるもののことで、理科の世界では「塩化えんかナトリウム」という名前でよばれます。塩酸という強い酸性液体と、水酸化すいさんかナトリウムというアルカリ性の液体をまぜ合わせる「中和ちゅうわ」という反応によって作ることができます。

食塩には、ほかの物質とはちがうおもしろいとくちょうがあります。ふつう、ホウ酸などは、水の温度を上げるとたくさん溶けるようになります。しかし、食塩は水の温度を上げても、溶けることができる量はほとんど変わりません。

そのため、水に溶けた食塩をもう一度取り出したいときは、水を冷やすのではなく、火にかけて水を蒸発じょうはつさせる方法が使われます。このように、物質によって「溶け方」のルールがちがうことを覚えておきましょう。

ルラスタコラム

日本で初めての女性化学者、黒田チカさんを知っていますか?彼女はタマネギの皮やベニバナの色素について研究しました。身近な食べ物の中にも、科学のヒミツがたくさんかくれているのですね。

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