学習目安 | 小: A | 中: S | 高: S

うすめる

一般小学生

まとめ

  • 溶液に水などの溶媒を加えて、その濃度を低くすること。
  • 薄める前後で、溶けている物質(溶質)の質量は変化しないという性質がある。
  • 理科の実験や計算問題では「希釈(きしゃく)」という言葉で表現されることが多い。

解説

濃度計算の基本は、溶けている物質(溶質)の重さに着目することです。例えば、食塩水を水で薄める場合、加えるのは水だけであり、中に入っている食塩の重さは変わりません。この「薄める前の溶質の重さ=薄めた後の溶質の重さ」という関係を利用して、必要な水の量や薄めた後の濃度を算出します。

具体的な例として、20%の食塩水100gを5%に薄める場合を考えます。元の食塩水には20g(100g×0.20)の食塩が含まれています。薄めた後の溶液の重さをxグラムとすると、x×0.05=20gという式が成り立ち、x=400gとなります。つまり、元の100gに300gの水を加えればよいことがわかります。また、125cm3の水に35%の濃塩酸を加えて10%の塩酸を作る計算なども、同様の原理で解くことができます。

コラム

自然界においても、この「うすめる」現象は絶えず起きています。例えば、海水塩分濃度は、太陽の熱で水分が蒸発すると濃くなり、雨が降ったり河川から真水が流れ込んだりすると薄くなります。このように、溶媒である水の出入りによって全体の濃度が変動する現象は、地球規模の物質循環の一部となっています。

小学生のみなさんへ

「うすめる」とは、水などをたして、液体のこさを低くすることです。たとえば、カルピスやジュースがこすぎるときに水をたして飲みやすくするのも「うすめる」といいます。

理科の勉強では、食塩水を水でうすめる計算がよく出てきます。大切なポイントは、水をたしても、中に入っている塩の重さは変わらないということです。このルールを知っていると、どれくらいの水をたせばいいのかを計算で求めることができます。

また、海の水も場所によってこさがちがいます。雨がたくさんふったり、大きな川の水が流れこんだりする場所では、海の水がうすめられて塩分が少なくなっています。反対に、太陽の光で水分が蒸発じょうはつすると、こさは高くなります。

ルラスタコラム

世界には、ふつうの海の水の約10倍も塩分がこい「死海(しかい)」という湖があります。塩分がとてもこいので、人間が水に入ると、うきわがなくてもぷかぷかと浮いてしまうんですよ。

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