まとめ
- 太陽の光を地球が遮ることで、宇宙空間の地球の背後に形成される暗い領域のこと。
- 月がこの影の内部を通過することで月食が発生し、その影の大きさは月の直径の約3倍に達する。
- 皆既月食中に月が赤銅色に見えるのは、地球の大気によって屈折・散乱された太陽光の一部が影の内部に回り込むためである。
解説
地球の影は、太陽光が地球本体によって遮断されることで、太陽とは反対側の宇宙空間に伸びる円錐状の暗黒部を指す。この影は、太陽光が全く届かない「本影」と、その周囲にある太陽光の一部が届く「半影」の二重構造になっている。月食は、満月の際に月がこれらの影を横切ることで発生する現象であり、本影に月が完全に入ると皆既月食、一部が入ると部分月食となる。
地球の影の大きさは、月が位置する距離において月の直径の約3倍という広大な範囲に及ぶ。しかし、地球の公転面(黄道面)と月の公転面(白道面)は約5度傾いているため、満月のたびに月が地球の影に入るわけではなく、特定の条件が揃った時にのみ月食が観測される。また、月と太陽の引力が重なる新月や満月の時期には、海水面が大きく昇降する大潮という潮汐現象が引き起こされる。
太陽の光を地球がさえぎることで、宇宙の中にできる地球の影のことをいいます。月がこの影の中に入ると「月食」という現象が起こります。地球の影はとても大きく、月の直径の約3倍もの広さがあります。
月が地球の影に完全にかくれる「皆既月食」のとき、月は真っ暗にならずに、暗い赤色に見えることがあります。これは、地球のまわりにある空気がレンズのような役割をして、太陽の赤い光だけを影の内側に曲げて届けているからです。まるで夕焼けの光が月をてらしているような状態です。
また、月が地球の影に入るタイミングは、地球と月と太陽が一直線にならぶ「満月」のときだけです。しかし、月が通る道と地球が通る道は少しだけななめにずれているため、満月のたびに必ず月食が起こるわけではありません。
月食のときに月にかかる地球の影をよく見ると、丸い形をしていることがわかります。大昔の人たちは、この影の形を見て「地球は丸い形をしているにちがいない」と気づいたといわれています。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する