まとめ
- 光源からの光が、天体などの遮蔽物によって完全に遮られた、最も暗い影の領域を指します。
- 太陽のように大きさのある光源の場合、中心の「本影」と、その周囲の光が一部届く「半影」に分かれます。
- 日食や月食において、観測者が本影の中に位置することで、皆既食という現象が成立します。
解説
光は均一な媒質中を直進する性質を持っています。このため、光の進路上に物体があると、その背後に光の届かない領域である「影」が形成されます。光源が極めて小さい点光源である場合、影は境界のはっきりした一様な暗さになりますが、太陽のように大きさを持つ光源の場合、影は二重の構造を持ちます。光源からのすべての光が遮られた中心の最も濃い部分が「本影」であり、光源の一部からの光が届いている周囲の薄い影の部分を「半影」と呼びます。
天文学における日食では、月が太陽と地球の間に入り、月の本影が地球表面に落ちることで発生します。この本影の領域内にいる観測者は、太陽が完全に隠れる「皆既日食」を目撃することになります。一方、月食は地球の影の中に月が入る現象です。月が地球の本影に完全に飲み込まれると「皆既月食」となり、一部が本影にかかる状態を「部分月食」と呼びます。このように、本影は天体現象の種類を決定する重要な境界条件となります。
光はまっすぐに進む性質を持っています。そのため、光の途中に物があると、そのうしろに影ができます。太陽のように大きな光のとき、影は2つの部分に分かれます。その中で、光がまったく届かない一番暗い影のことを「本影(ほんえい)」と呼びます。
日食(にっしょく)という、太陽が月にかくされる現象では、この本影の中にいる人だけが、太陽が完全に見えなくなる「皆既日食」を見ることができます。また、月食(げっしょく)では、月が地球の本影の中に入ることで、月が暗く光って見えます。
影の濃さがちがうのは、光が完全にさえぎられているか、少しだけ光が入りこんでいるかのちがいによるものです。一番暗いところが本影だと覚えておきましょう。
日食や月食は、太陽・地球・月が一直線にならぶとおこります。でも、実は毎月おこるわけではありません。それは、月の通り道が地球の通り道に対して少しだけななめに傾いているからです。ぴったり重なるチャンスは、1年に数回しかない、とてもめずらしい出来事なのです。
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