アルコール

一般小学生

まとめ

解説

アルコールは、温度が上がると体積が膨張する性質(熱膨張)が顕著な物質です。特に温度計に用いられるアルコールは、水の約5倍という高い体積変化率を持つため、わずかな温度変化を視覚的に捉えるのに適しています。通常、無色透明ですが、視認性を高めるために赤色などに着色して使用されます。

また、化学的には「溶質」としての側面も重要です。水溶液の実験において、アルコールは水によく溶ける性質を持ち、エタノールなどは燃料や消毒液としても利用されます。熱の移動に関する実験では、高温から低温へ熱が移動し、最終的に一定の温度熱平衡)に達する過程を観測する際の指標として、アルコール温度計が欠かせない道具となります。

コラム

生物分野の実験では、光合成によって作られたデンプンを確認するために、葉をアルコールで煮出す操作が行われます。これは、アルコールが葉に含まれる緑色の色素(葉緑素)を溶かし出す性質を利用したもので、その後のヨウ素液による色の変化(青紫色)を観察しやすくするためです。引火しやすいため、加熱の際は直接火にかけず、湯せんで温めるなどの安全管理が求められます。

小学生のみなさんへ

アルコールは、理科の実験で使う温度計の中に入っている赤い液体の正体です。温度が上がるとふくらみ、温度が下がるとしぼむ性質せいしつがとても強いので、温度をはかるのにぴったりな材料ざいりょうです。

植物しょくぶつの実験でも大活躍します。葉っぱに日光にっこうが当たって「でんぷん」ができたかどうかを調べるとき、葉っぱをアルコールにつけて緑色の色をぬきます。そうすることで、ヨウ素液をつけたときに色の変化がはっきりと見えるようになるのです。

アルコールには、火がつきやすかったり、すぐに蒸発じょうはつしてなくなったりする特徴とくちょうがあります。使うときは火の扱いに十分注意ちゅういしましょう。

ルラスタコラム

アルコール温度計が赤いのはなぜ?もともとアルコールは水のように透明ですが、それだと目盛りが見えにくいですよね。そこで、わざと赤いインクで色をつけて、遠くからでも温度がすぐわかるように工夫されているんですよ。

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