酸素ヘモグロビン

一般小学生

まとめ

酸素ヘモグロビン
赤血球に含まれるヘモグロビンが、肺などの酸素分圧が高い場所で酸素分子と結合した状態

解説

血液中の赤血球には、酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンというタンパク質が含まれています。このヘモグロビンは、酸素が多い環境では酸素と結びつきやすく、酸素が少ない環境では酸素を離しやすいという性質を持っています。肺胞のように酸素分圧が高く二酸化炭素分圧が低い場所では、ヘモグロビンは酸素と結合して「酸素ヘモグロビン」となります。

酸素ヘモグロビンとなった血液は、心臓を経て全身の組織へと送り出されます。組織では細胞呼吸によって酸素が消費されているため、酸素分圧が低く二酸化炭素分圧が高い状態にあります。このような環境下では、酸素ヘモグロビンは結合していた酸素を切り離し、元のヘモグロビンに戻ります。この仕組みによって、体内の隅々まで効率よく酸素を届けることが可能になっています。

項目 肺(肺胞) 組織(全身の細胞)
酸素分圧 高い 低い
二酸化炭素分圧 低い 高い
ヘモグロビンの状態 酸素と結合する 酸素を離す
血液の色 鮮赤色(明るい赤) 暗赤色(どす黒い赤)
コラム

酸素ヘモグロビンとヘモグロビンの割合をグラフに表したものを「酸素解離曲線」と呼びます。この曲線は、周囲の環境(pHの低下や温度の上昇など)によって右側にシフトすることが知られています。例えば、激しい運動をして組織の温度が上がり、二酸化炭素が増えて酸性(低pH)になると、酸素ヘモグロビンはより酸素を離しやすくなります。これは、酸素を必要としている部位に優先的に酸素を供給するための合理的な仕組みです。

小学生のみなさんへ

わたしたちの体の中を流れる血液けつえきには、体中に酸素さんそを運ぶという大切な役割やくわりがあります。血液の中にある「赤血球」という粒の中には、「ヘモグロビン」という酸素を運ぶトラックのようなものが入っています。

このヘモグロビンが、肺で酸素をたくさん受け取って合体した姿すがたを「酸素ヘモグロビン」と呼びます。酸素と合体したヘモグロビンは、とてもきれいな明るい赤色をしています。この酸素ヘモグロビンが、血液の流れに乗って体のすみずみまで酸素を届けてくれるおかげで、わたしたちは元気に活動できるのです。

ルラスタコラム

ケガをしたときに出る血が赤いのは、このヘモグロビンのせいです。ヘモグロビンには鉄分が含まれていて、それが酸素と結びつくことで赤く見えます。鉄のクギがサビて赤くなるのと、少し似ているんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 酸素ヘモグロビンとは、どのような状態のことを指しますか
赤血球中のヘモグロビンが酸素と結合した状態のこと
【応用】 酸素ヘモグロビンが酸素を離してヘモグロビンに戻るのは、どのような環境の場所ですか
酸素分圧が低く、二酸化炭素分圧が高い場所(全身の組織など)
【実践】 動脈血が鮮やかな赤色(鮮赤色)をしているのはなぜですか
肺で酸素を多く取り込み、鮮赤色を呈する酸素ヘモグロビンの割合が非常に高いため

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

「生物の体内環境」の関連用語
最近見た用語
履歴をチェックしています…