胚乳(はいにゅう)

一般小学生

まとめ

【定義】
イネやトウモロコシなどの有胚乳種子において、発芽に必要な養分を蓄えている組織。被子植物では重複受精によって形成され、胚の成長を支えるエネルギー源となる。

まとめ

胚乳は、種子が発芽して自力で光合成を開始するまでの期間、成長に必要なエネルギー(デンプンやタンパク質など)を供給する器官である。イネ科植物などに代表される「有胚乳種子」において、主要な養分貯蔵場所として機能する。

解説

植物の種子は、将来植物体になる「胚」と、発芽のエネルギー源となる「養分貯蔵部分」で構成される。この貯蔵場所が胚乳であるものを「有胚乳種子」、子葉に養分を蓄え胚乳が退化したものを「無胚乳種子」と分類する。有胚乳種子の代表例にはイネ、トウモロコシ、コムギ、カキなどがある。一方、無胚乳種子にはインゲンマメ、アブラナ、朝顔などがある。被子植物においては、花粉から伸びた花粉管内の2個の精細胞のうち、1個が卵細胞と受精して胚(2n)になり、もう1個が2個の極核と受精して胚乳(3n)を形成する「重複受精」というプロセスを経て作られる。発芽の3条件(水、空気、適温)が満たされると、胚乳内の酵素が働き、蓄積されたデンプンなどが分解されて胚に送られ、成長が促進される。

小学生のみなさんへ

胚乳(はいにゅう)は、種(たね)の中にある「栄養(えいよう)のたくわえ」のことです。イネやトウモロコシなどの種には、芽が出るために必要な栄養をためておく場所があります。種が地面から芽を出して、自分で日光を浴びて栄養を作れるようになるまで、この胚乳にためた栄養を使って育ちます。インゲンマメなどは、この栄養が「子葉(しよう)」という別の場所にたまっているので、胚乳はありません。

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