卵(らん)

一般小学生

まとめ

  • 雌の生殖器官である卵巣で形成される配偶子(生殖細胞)であり、雄の精子受精することで新個体となる。
  • 減数分裂によって形成されるため核相はnであり、精子に比べて細胞質が豊富で、胚の発生に必要な栄養分卵黄)を蓄えている。
  • 有性生殖において次世代へ遺伝情報を継承する役割を持ち、種によって受精様式や産卵形態が多様に進化している。

解説

生物が有性生殖を行う際、雌側が形成する配偶子を卵(卵細胞)と呼びます。卵は運動性を持たない代わりに、受精後の発生プロセスを支えるための卵黄を蓄えており、精子と比較して非常に大きいのが特徴です。動物では卵巣内で分化・成熟し、受精によって二倍体(2n)の受精卵となります。植物においては、被子植物胚珠内にある卵細胞がこれに相当します。

動物の生殖戦略は生息環境に深く関わっています。魚類両生類の多くは水中で受精を行う「体外受精」を行い、乾燥の危険が少ないため卵は膜に包まれた軟らかい状態です。一方、爬虫類鳥類などの陸上生物は、体内で受精を行う「体内受精」を行い、乾燥から胚を守るために石灰質の硬い殻や丈夫な卵殻膜を持つ卵を産みます。これを「卵生」と呼びます。

コラム

哺乳類の多くは、卵を産まずに母体内で胎盤を通じて子を育てる「胎生」へと進化しましたが、単孔類に分類されるカモノハシやハリモグラは、現在でも卵を産むという原始的な特徴を残しています。

また、卵に含まれる卵黄の量や分布様式(等黄卵、端黄卵、心黄卵など)は、その後の卵割細胞分裂)の進み方に直接影響を与えます。例えば、鳥類のような端黄卵では、卵黄が多いために細胞分裂が卵の一部でしか起こらない「盤状部分割」という形態をとります。

小学生のみなさんへ

卵(らん)は、めすの体の中にある「卵巣らんそう」という場所で作られる特別な細胞です。おすの精子と結びつく(受精する)ことで、新しい命が誕生します。

動物によって卵の産み方はちがいます。魚やカエルなどは水の中に卵を産みますが、鳥やヘビなどは陸の上に産みます。陸の上に産み落とされる卵には、中身がかわかないように、かたい「殻」がついているのが特徴です。

わたしたち人間のような哺乳類は、お母さんのおなかの中で赤ちゃんを育ててから産みますが、カモノハシのように哺乳類でも卵を産むめずらしい動物もいます。

ルラスタコラム

世界で一番大きな卵はダチョウの卵で、重さは約1.5キロもあります。反対に、ハチドリという小さな鳥の卵は、わずか0.5グラムほどしかありません。卵の大きさは、生まれてくる赤ちゃんの大きさや、育つ環境に合わせて工夫されているのですね。

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