学習目安 | 小: | 中: C | 高: B

フィコビリン

フィコビリン

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 紅藻類やシアノバクテリアが保持する、水溶性の光合成補助色素の総称。
  • クロロフィルが吸収しにくい青緑色から緑色の波長の光を効率よく吸収し、そのエネルギーをクロロフィルaへ伝達する。
  • 海水によって減衰しやすい赤色光が届かない深海などの環境において、光合成を可能にする重要な役割を担う。

解説

フィコビリンは、スサビノリなどの紅藻類に多く含まれる色素であり、光合成における有効波長を広げる働きをします。太陽光が海中に入ると、波長の長い赤色光は浅い場所で吸収されてしまいますが、波長の短い青色や緑色の光は比較的深い場所まで到達します。フィコビリンはこれらの光を吸収できるため、他の植物が生育困難な深場でもエネルギーを獲得することが可能です。

光合成の速度は、光の強さ二酸化炭素濃度温度などの要因によって変化します。光の強さが増すにつれて光合成量も増加しますが、ある一定の強さに達すると、それ以上光を強くしても速度が上がらなくなる「光飽和」という現象が見られます。また、光合成の結果として、有機物であるデンプン酸素が生成されます。これらは植物の成長や、地球上の他の生物の生存を支える基盤となっています。

コラム

フィコビリンには、赤い色素であるフィコエリトリンや、青い色素であるフィコシアニンなどが含まれます。これらは細胞内でタンパク質と結合し、「フィコビリタンパク質」として存在しています。

光合成によって酸素が発生することを確かめる実験では、オオカナダモなどの水草を用います。光源からの距離を変えて光の強さを調整し、発生する気泡(酸素)の数をカウントすることで、光の強さと光合成量の関係を観察できます。集めた気体に火のついた線香を近づけ、炎を上げて燃える様子を確認することで、発生した気体が酸素であることを証明できます。

小学生のみなさんへ

海の中に生えている海そう(のりなど)が、深い海の中でも元気に育つための「特別な色の成分」についてお話しします。ふつうの植物は太陽の光を使って、生きるための栄養と酸素さんそを作ります。これを「光合成こうごせい」といいます。

深い海の中には、太陽の光の中でも青色や緑色の光しかとどきません。フィコビリンは、この青色や緑色の光を上手にキャッチして、光合成こうごせいを助ける役割を持っています。これがあるおかげで、光が弱い深い海でも海そうは生きていくことができるのです。

理科実験じっけんでは、水草に光を当てて出てきたあわを集め、火のついた線香を入れることがあります。線香の火がはげしく燃えたら、それは植物が酸素さんそを作ったしょう拠です。植物は光や二酸化炭素にさんかたんそを使って、わたしたちに必要な酸素さんそや、自分の体を作るデンプンを作っているのですね。

ルラスタコラム

おにぎりにまく「海苔(のり)」は、海の中では赤っぽい色をしていますが、火であぶるときれいな緑色に変わりますよね。これは、赤い色のフィコビリンが熱に弱くてこわれてしまい、もともとあった緑色のクロロフィルの色が目立つようになるからなんですよ。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…