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山谷風

山谷風

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

谷風
山間部において、日射や放射冷却による温度差を原因として1日周期風向きが変化する局地風
  • 日中に谷から山へ吹き上がる「谷風」と、夜間に山から谷へ吹き下りる「山風」の総称である
  • 山の斜面付近の空気と谷底の空気の間に生じる密度差(気圧差)によって発生する
  • 日本上空を流れる偏西風などの大規模な風が弱いときに、よりはっきりと現れる

解説

山谷風が発生するメカニズムは、地形による熱収支の差にあります。日中は太陽放射によって山の斜面が谷底よりも早く加熱されます。斜面上の温まった空気は密度が小さくなって上昇し、これを補うように谷から斜面に沿って空気が流れ込みます。これが「谷風」です。

一方、夜間は放射冷却によって斜面付近の空気が急速に冷却されます。冷えて密度が増した重い空気は、重力によって斜面を流れ下り、谷底へと停滞します。これが「山風」です。一般に、日中の加熱による谷風の方が、夜間の冷却による山風よりも風速が強くなる傾向があります。

項目 谷風(たにかぜ) 山風(やまかぜ)
発生時間 日中(昼間) 夜間
風の向き 谷から山(斜面を上昇) 山から谷(斜面を下降)
主な要因 斜面付近の空気の加熱 斜面付近の放射冷却
空気の密度 小さくなる(軽くなる) きくなる(重くなる)
コラム

山谷風のような局地風は、気象衛星「ひまわり」が捉える雲の動きを時系列で観察することでも、その影響を確認できる場合があります。また、山を越える風に関連する現象として「フェーン現象」があります。これは湿った空気が山を越える際に雨を降らせ、反対側の斜面を乾燥した高温の風として吹き下りる現象です。これにより、ふもとの地域では最高気温が30度を超える「真夏日」となることもあります。地形による気温湿度の変化は、日本の複雑な気候を形成する重要な要素です。

小学生のみなさんへ

山と谷の間では、太陽の光の当たり方によって、1日の中で風向きが変わります。これを「山谷風(さんこくふう)」と呼びます。

昼間は、太陽の光で山の斜面しゃめんが温められます。すると、温まった空気は軽くなって上の方へとのぼっていくため、谷から山に向かって風がふきます。これが「谷風」です。

反対に夜になると、山の斜面しゃめんは急に冷えこみます。冷たくなった空気は重くなるので、今度は山から谷に向かって風がふき下ろしてきます。これが「山風」です。このように、空気の温度が変わることで風が生まれるのです。

ルラスタコラム

山をこえてふいてくる風が、とても熱くて乾燥した風になることがあります。これを「フェーン現象」といいます。夏に最高気温が30度をこえる「真夏日」になる原因のひとつにもなるんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 山谷風のうち、日中に谷から山の斜面に沿って吹き上がる風を何というか。
谷風(たにかぜ)
【応用】 一般に、谷風と山風ではどちらの方が風速が強くなりやすいか。また、その理由を簡単に説明せよ。
谷風。理由は、日中の太陽放射による斜面の加熱が、夜間の放射冷却による冷却よりも空気の温度差を大きくし、強い上昇気流を生み出しやすいためです。
【実践】 山谷風が発生する仕組みについて、「温まりやすさ」と「密度」の2つの言葉を用いて記述せよ。
山の斜面と谷底では空気の温まりやすさや冷めやすさに違いがあり、それによって生じる気圧の差が原因である。日中は斜面が先に温まって気圧が下がり、夜間は斜面が先に冷えて気圧が上がることで風が吹く。

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