一般小学生
まとめ
- 空気中に含まれる水蒸気量が少なく、湿度が低下している状態。
- 地形や気圧配置の影響で空気が山を越えて下降する際、断熱昇温によって相対湿度が下がり乾燥が生じる。
- 「富士山に笠雲がかかると雨」という伝承は、上空の湿潤状態と低気圧の接近を科学的に捉えたものである。
解説
気象学における「乾燥」は、単に水分がない状態を指すだけでなく、空気の温度変化に伴う相対湿度の低下として捉えられます。例えば、湿った空気が山の斜面を上昇すると、周囲の気圧が下がることで空気が膨張し、温度が下がる「断熱冷却」が起こります。このとき、空気中の水蒸気が凝結して水滴となり、円盤状の「笠雲」を形成します。
一方で、山を越えて反対側に吹き降りる空気は、圧縮されて温度が上がる「断熱昇温」を起こします。温度が上がると空気が保持できる水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)が増えるため、相対的に湿度が下がり、非常に乾燥した風となります。このように、地形は局所的な乾燥や湿潤の状態を大きく左右する要因となります。
小学生のみなさんへ
「かんそう」とは、空気の中にある水分(水蒸気)が少なくなって、からからに乾いている状態のことです。冬に手がカサカサしたり、洗濯物がすぐに乾いたりするのは、空気が乾燥しているからです。
山に雲がかかる様子からも、空気の状態がわかります。富士山の上に「かさ」のような形の雲ができると、その後で雨が降ることが多いと言われています。これは、湿った空気が山の斜面をのぼって冷やされ、雲に変わるからです。山をこえた後の空気は水分が減って乾燥しますが、山の上に雲があるのは、これから雨を降らせる空気が近づいている証拠なのです。
ルラスタコラム
冬に空気が乾燥するのはなぜでしょうか。冬はシベリアの方から湿った風が吹いてきますが、日本の高い山をこえるときに雪を降らせて水分を使い果たしてしまいます。そのため、山をこえて太平洋側に届くときには、水分がほとんどないカラカラの乾燥した風になるのです。
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