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気象衛星「ひまわり」

一般小学生

まとめ

気象衛星ひまわり
赤道上空約36,000kmの静止軌道に位置し、地球の自転と同期して公転することで常に特定の地域を連続的に観測する気象庁運用の人工衛星

解説

気象衛星「ひまわり」は、地球自転と同じ速度で赤道上空を回る「静止衛星」です。高度約36,000kmという非常に高い位置から、日本を含む東アジアや西太平洋地域を24時間体制で監視しています。常に同じ場所の上空に留まっているように見えるため、台風の動きや雲の発達を連続的に捉えることができ、気象予報や防災において極めて重要な役割を果たしています。

観測には主に「可視画像」と「赤外画像」の2種類が使われます。可視画像は太陽の光反射した雲を捉えるため夜間は使えませんが、赤外画像は物体が放出する熱を感知するため、夜間でも雲の分布や高度を把握することが可能です。2014年に運用を開始した「ひまわり8号」以降は、カラー画像の撮影や観測頻度の向上(日本付近は2.5分ごと)により、局地的な豪雨の予測精度も大幅に向上しました。

項目 静止衛星(ひまわり) 極軌道衛星(低軌道)
高度 約36,000km 約500〜1,000km
観測範囲 常に同じ広い範囲 地球全体を少しずつ
主な用途 気象観測・通信 地球環境調査・地図作成
コラム

「ひまわり」という愛称は、植物のヒマワリが常に太陽を向くように、衛星も常に地球を向いていることに由来しています。また、静止軌道は物理的に赤道上空にしか存在しないため、世界各国の静止衛星は赤道上の限られた「席」を分け合って運用されています。ひまわりが故障などで観測できなくなると日本の天気予報の精度が著しく低下するため、現在は「ひまわり8号」と「ひまわり9号」の2機体制でバックアップを確保しながら運用されています。

小学生のみなさんへ

気象衛星えいせい「ひまわり」は、宇宙から地球の天気をずっと見守っているカメラのようなものです。地球から約3万6000キロメートルという、とても高い場所を飛んでいます。

「ひまわり」のすごいところは、地球が回るスピードと同じ速さで動いていることです。だから、地上から見るといつも同じ場所の空に止まっているように見えます。これを「静止せいし衛星えいせい」と呼びます。同じ場所をずっと見ているので、雲がどのように動いているかや、台風がどこへ向かっているかを24時間いつでも調べることができます。

夜でも雲の様子がわかるのは、雲が出している熱をキャッチする特別なカメラを使っているからです。ひまわりのおかげで、私たちは大雨や台風に早めにそなえることができるのです。

ルラスタコラム

なぜ「ひまわり」という名前なのでしょうか?それは、ひまわりの花がいつも太陽の方を向いているように、この衛星もいつも地球の方を向いて見守っているから、という願いが込められているそうです。また、ひまわりは太陽の光を浴びて成長するので、宇宙で太陽電池を使って動く衛星のイメージにもぴったりですね。

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