球部(きゅうぶ)

一般小学生

まとめ

  • 温度計の先端に位置する、アルコールや灯油などの受熱剤が封入されたガラス製の膨らんだ部分。
  • 別名を「液だめ」と呼び、外部の熱を内部の液体に伝える受熱体としての役割を果たす。
  • 熱による液体の膨張収縮という物理的性質を利用し、温度変化を液柱の高さに変換する構造の核となる部位である。

解説

温度計の測定原理は、物質が温度上昇に伴って体積を増す「熱膨張」に基づいている。球部が周囲の熱を吸収すると、内部の液体が膨張して細管(毛細管)の中を上昇し、逆に冷却されると収縮して下降する。この液面の高さを目盛りで読み取ることで、定量的な温度測定が可能になる。

正確な観測を行うためには、球部の取り扱いに注意が必要である。目盛りを読み取る際は、視線を液面の中心(凹面の中央)と水平に合わせ、最小目盛りの10分の1まで目分量で推測して記録する。また、気温測定においては、地面からの放射熱の影響を避けるため、通常は地上1.2m〜1.5mの高さに設置された百葉箱などの中で測定を行う。地面に近いほど地熱の影響を強く受け、正確な気温が測定できないためである。

コラム

日本の気象観測では、1日の平均気温に近い値が得られるとされる「午前9時」の観測値が重視されることが多い。また、温度の単位には日本で一般的な「摂氏(℃)」のほかに、欧米などで使われる「華氏(℉)」があるが、いずれの方式においても球部での熱交換が測定の起点となる点は共通している。

小学生のみなさんへ

温度計の一番下にある、丸くてふくらんだ部分のことを「球部(きゅうぶ)」といいます。この中には、赤く色をつけたアルコールなどの液体えきたいが入っています。

まわりの温度が上がると、球部の中にある液体えきたいが温められて、かさが増える「膨張ぼうちょう」という現象が起きます。すると、細い管の中を赤い液が上がっていきます。逆に温度が下がると、液体えきたいがちぢむ「収縮しゅうしゅく」が起きるため、液が下がります。この仕組みを使って、今の温度を調べているのです。

温度を正しく測るためには、球部に直接日光が当たらないようにしたり、地面からの熱の影響えいきょうを受けないように、地面から1.2メートルから1.5メートルくらいの高さで測ることが大切です。

ルラスタコラム

温度計の中の液が赤いのは、もともと透明なアルコールに色をつけて、目盛りを見やすくしているからです。昔は「水銀」という銀色の金属液体えきたいを使った温度計もよく使われていました。

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…