油のつぶ

一般小学生

まとめ

  • 卵の内部に含まれる、脂質を主成分とした球状の養分
  • 受精後、胚の発生が進むにつれて分散していた粒が融合し、大きな塊へと変化する。
  • 胚が細胞分裂や器官形成を行うためのエネルギー源として消費され、孵化までに消失する。
油のつぶメダカの発生卵黄

解説

メダカなどの卵を顕微鏡で観察すると、内部に透明で光を反射する球状の物質が確認できます。これが「油のつぶ(油球)」です。産卵直後の卵では、この油のつぶは卵全体に小さな粒として分散していますが、受精が起こり胚の発生が始まると、それらは互いに引き寄せられるように融合し、胚の頭部付近に大きな塊となって集まる性質があります。

この油のつぶは、胚が成長するための極めて重要なエネルギー源です。胚は細胞分裂を繰り返し、心臓や目などの各器官を作り上げていく過程で、この脂質を消費します。そのため、発生が進み孵化の時期が近づくにつれて、油のつぶは次第に小さくなり、最終的には完全に吸収されて見えなくなります。

コラム

メダカの誕生において、卵が孵化するまでのスピードは水温と密接に関係しています。一般に「水温×日数=約250度(積算温度)」に達すると孵化すると言われており、この期間中、油のつぶや卵黄の養分が絶え間なく胚に供給され続けます。孵化直後の子魚(しぎょ)のお腹には「さいのう(卵黄の袋)」が残っており、しばらくはそこにある養分で生きていくことができます。

小学生のみなさんへ

メダカのたまごをよく見ると、中にキラキラした小さな玉が入っています。これが「油のつぶ」です。このつぶは、赤ちゃんが育つための大切な栄養えいようになります。

最初はバラバラに散らばっていますが、受精じゅせいして赤ちゃん(はい)が育ち始めると、だんだん集まって大きな固まりになります。赤ちゃんはこの油のつぶからエネルギーをもらって、体を作っていきます。

赤ちゃんが大きくなって、孵化ふか(たまごからかえること)が近づくと、油のつぶは少しずつ小さくなって消えていきます。これは、赤ちゃんが栄養を全部使って成長した証拠です。

ルラスタコラム

みなさんは、ふだん「たまご」を食べることがありますか?にわとりのたまごにも、メダカと同じように赤ちゃんが育つための栄養がたっぷりつまっています。メダカのたまごを観察するときは、この小さな油のつぶがどう動くか注目してみてくださいね。

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