まとめ
- 植物の種子が発芽した後、最初に出る子葉に続いて展開する、その植物固有の形態を持った本格的な葉。
- 光合成を行う主要な器官であり、子葉の養分を消費した後の成長を支えるエネルギー源を生成する。
- 健全な展開には日光と肥料(窒素・リン・カリウム)が不可欠であり、これらが不足すると徒長や生育不良を引き起こす。
解説
植物が発芽し、子葉に蓄えられた養分を使い果たした後の成長段階において、本葉の役割は極めて重要である。本葉は、その植物特有の形状(葉脈や縁のギザギザなど)を持ち、日光を受けて光合成を行うことで、自ら有機物を生成する機能を担う。
インゲンマメを用いた比較実験では、日光の有無や肥料の有無が成長に与える影響が顕著に現れる。日光を十分に浴びた個体は、本葉が大きく濃い緑色になり、茎も太く丈夫に育つ。一方で、日光を遮断した環境では、光合成による養分生成ができず、光を求めて茎だけが異常に細長く伸びる「徒長(とちょう)」という現象が発生する。これは、植物が生存のために限られたエネルギーを上部への伸長に優先的に配分した結果である。
たねをまいて最初に出てくる葉を「子葉(しよう)」といいますが、その次に出てくる、その植物らしい形をした葉のことを「本葉」とよびます。インゲンマメなら、子葉は丸っこい形をしていますが、本葉は先が少しとがった形をしています。
本葉が広がると、植物は日光を浴びて、自分で成長するための栄養を作り始めます。これを光合成といいます。子葉の中にあった栄養を使い切ったあとは、この本葉で作る栄養と、根から吸い上げる肥料の栄養を使って、体をおおきくしていきます。
もし日光が足りないと、茎だけがひょろひょろと白くのびてしまう「徒長」という状態になり、じょうぶに育つことができません。また、土の中に栄養(肥料)が足りなくても、葉の色が悪くなったり、成長が止まったりしてしまいます。植物が元気に育つためには、日光、肥料、そしてそれらをたくわえる土がとても大切なのです。
植物の種類によって、最初に出る本葉の枚数は決まっています。アサガオやインゲンマメは2枚セットで出てきますが、トウモロコシなどは1枚ずつ出てきます。観察するときに、何枚ずつ増えていくか注目してみるとおもしろいですよ。
記事の内容に誤りがありますか?
⚠️ 修正を提案する