たい児(胎児)

一般小学生

まとめ

解説

哺乳類発生において、受精卵細胞分裂卵割)を繰り返し、各器官の基礎ができるまでの期間を「胚」と呼びます。ヒトの場合、受精後約8週を境に「胎児」と呼び方が変わります。胎児は子宮の中で「羊水」という液体に浮かんでおり、これがクッションの役割を果たして衝撃から守るほか、温度を一定に保つ役割も担っています。

胎児の成長に欠かせないのが「胎盤」です。胎盤では母体の血液と胎児の血液が薄い膜を隔てて接しており、直接混じり合うことなく物質交換が行われます。胎児は「へその緒(臍帯)」を通じて、胎盤から酸素や栄養分を取り込み、不要になった二酸化炭素や老廃物を母体側へ戻します。このプロセスは約38週から40週にわたって続き、十分な発育を遂げた後に誕生の時を迎えます。

コラム

胎児の体内では、出生後とは異なる特殊な血液循環が行われています。肺が機能していないため、血液の多くは肺をバイパスして全身に送られます。具体的には、右心房から左心房へ直接血液が流れる「卵円孔」や、肺動脈から大動脈へつながる「動脈管(ボタロー管)」という経路が存在します。出生して最初の呼吸産声)を上げると、肺に空気が入り、これらのバイパス経路は速やかに閉鎖されて成人と同様の循環へと切り替わります。

小学生のみなさんへ

お母さんのおなかのなかで育っている、生まれる前の赤ちゃんのことを「胎児たいじ」といいます。受精してから約2か月がたち、人間らしい形になってからこう呼ばれるようになります。

赤ちゃんはおなかのなかで「羊水ようすい」という水につかっていて、まわりからのショックから守られています。また、お母さんと赤ちゃんは「へそのお」でつながっています。赤ちゃんは自分ではごはんを食べたり息をしたりできませんが、このへそのおを通して、お母さんから栄養えいよう酸素さんそをもらって大きくなります。

約10か月間おなかのなかで過ごし、十分に育つといよいよ誕生です。生まれたしゅんかんに、赤ちゃんは自分の肺で呼吸こきゅうを始めます。

ルラスタコラム

みんなのおなかにある「おへそ」は、実はお母さんとつながっていた「へそのお」のあとです。生まれてすぐに役目を終えて切り離されたあとが、おへそとして残っているのです。命がつながっていた証拠なんですね。

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