しつ球

一般小学生

まとめ

【定義】
乾湿計を構成する二本の温度計のうち、球部を水で湿らせた布(ガーゼ)で包んだものを「しつ球(湿球)」と呼ぶ。水の蒸発によって気化熱が奪われるため、通常は気温を示す乾球よりも低い温度を示す。

まとめ

乾球としつ球の温度差を利用して湿度を算出する。湿度が低いほど蒸発が盛んになり温度差が広がる一方、湿度が高いほど蒸発が抑えられ温度差は縮まる。気温と湿度、飽和水蒸気量の関係を理解する上で重要な観測機器である。

解説

しつ球は、水の蒸発に伴い周囲の熱を奪う「気化熱」の原理を利用して湿度を測定するために用いられる。空気中の水蒸気量が飽和状態にないとき、しつ球を包む布から水が蒸発し、その際に温度が下がる。空気が乾燥しているほど蒸発量は増え、しつ球の示度は大きく低下する。測定の際は、気温を示す乾球の温度と、しつ球の温度を確認し、その差を算出する。例えば、乾球が26℃、しつ球が23℃を示している場合、その温度差3.0℃を「しつ度表」に照らし合わせ、交点となる76%を現在の湿度として導き出す。湿度と気温の関係については、気温が上昇すると飽和水蒸気量が増大するため、空気中に含まれる水蒸気量が一定であれば湿度は下がる。さらに空気が冷やされ、飽和水蒸気量を下回る温度に達すると水蒸気が凝結し始めるが、この温度を露点という。天候による変化では、晴れの日は気温の上昇と共に湿度が低下する逆相関のグラフを描くが、雨の日は一日を通して湿度が高く、気温の変化も少ない傾向にある。

小学生のみなさんへ

しつ球(しつきゅう)は、ぬれたガーゼがまきつけられた温度計のことだよ。水がかわくときにはまわりの熱をうばう性質(せいしつ)があるから、ふつうの温度計(かん球)よりも温度がひくくなるんだ。空気がかわいているほど水はよくかわくから、しつ球の温度はもっと下がるよ。この「ふつうの温度計」と「しつ球」の温度の差をみることで、空気のしめりぐあい(しつ度)を知ることができるんだよ。

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