まとめ
- 空気のしめり気の度合いを、その気温での飽和水蒸気量に対する割合(パーセント)で表したもの。
- 気温が上がると飽和水蒸気量が増大するため、空気中の水蒸気量が一定であれば湿度は低下するという逆相関の関係がある。
- 植物の蒸散作用や、水蒸気が水滴に変わる露点の仕組みなど、気象や生命活動に深く関わる重要な指標である。
解説
湿度は、気象観測において空気の状態を把握するための基本的な要素です。空気は温度によって保持できる水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)が決まっており、気温が高くなるほど多くの水蒸気を含むことができます。そのため、実際の水蒸気量が変わらなくても、日中の気温上昇に伴って湿度は低下し、夜間に気温が下がると湿度は上昇します。晴天の日には、日射の影響で地温、気温の順に温度が上がり、午後14時頃に最高気温を記録すると同時に、湿度は最も低くなる傾向があります。
また、湿度は植物の生命活動にも大きな影響を与えます。湿度が低い(乾燥している)ほど、葉にある気孔からの蒸散が促進されます。蒸散には、水分が蒸発する際の気化熱によって植物自身の体温上昇を抑制する役割や、根から水分や養分を吸い上げるポンプのような役割があります。乾燥した環境に適応したサボテンが気孔の開閉を制御したり、冬に落葉樹が葉を落としたりするのは、過度な蒸散による水分の無駄な放出を防ぐための生存戦略です。
しつ度とは、空気の「しめりぐあい」を数字で表したものです。空気がどれくらい水蒸気(目に見えない水のつぶ)をふくんでいるかをパーセント(%)で表します。
しつ度が低いと空気は「かんそう」している状態で、せんたく物がよくかわきます。反対にしつ度が高いと、ジメジメと感じます。しつ度は気温と深い関係があります。太陽が出て気温が上がると、空気の中にたくわえられる水分の限界(飽和水蒸気量)が増えるため、しつ度は下がります。だから、晴れた日の昼間はしつ度が低くなりやすいのです。
また、植物にとってもしつ度は大切です。しつ度が低いと、植物は葉っぱから水分をにがす「蒸散」をさかんに行います。これによって自分の体温を下げたり、根っこから栄養を吸い上げたりしているのです。
砂漠のようなとても乾燥した場所に生えているサボテンは、しつ度が低くても水分を失わないように、葉っぱを針のような形に変えたり、昼間は気孔を閉じたりして工夫して生きているんだよ。
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