よろい戸

よろい戸

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 日光や雨の侵入を防ぎつつ、風通しを確保するために板を一定の間隔で斜めに並べた構造のこと。
  • 主に百葉箱の壁面に採用されており、外からの放射熱を遮断して正確な気温を測定する役割を持つ。
  • 気象観測において、周囲の環境変化に影響されない観測環境を維持するための重要な仕組みである。

解説

気温を正確に測定するためには、直射日光を避け、かつ風通しの良い場所で観測を行う必要があります。その理想的な環境を作るのが「百葉箱」であり、その壁面には「よろい戸」が用いられています。よろい戸は、板を斜めに隙間をあけて配置することで、外からの放射熱や地面からの照り返しを遮りつつ、外気が箱の内部を自由に通り抜けるように設計されています。

百葉箱自体にも正確な測定のための工夫が凝らされています。日光を反射しやすいように白く塗られた木製であり、地面からの熱の影響を避けるために4本の足で地面から約1.5mの高さに設置されます。また、扉を開けた際に日光が直接中に入らないよう、扉は北向きに設置するのが原則です。このように、よろい戸を含む百葉箱の構造全体が、純粋な空気の温度を測るために機能しています。

コラム

気温の変化は太陽高度と密接に関係していますが、そこには時間的なズレが生じます。太陽高度が最大になるのは正午頃ですが、まず地面が暖められるため、地温のピークは13時頃になります。その後、暖まった地面からの熱が空気に伝わることで気温が上昇するため、気温のピークはさらに遅れて14時頃になります。

地温を測定する際は、温度計の球部を土に埋め、日光を遮る「おおい」を設置して観測を行います。水温を測る場合も、水面から一定の深さで測定するなど、対象に合わせた適切な観測方法が定められています。

小学生のみなさんへ

学校の校庭にある白い箱、「百葉箱ひゃくようばこ」を見たことがありますか?その箱のまわりをよく見ると、板がななめに重なって、すき間があいた作りになっています。これが「よろい戸」です。

よろい戸の役目は、太陽の光や雨が箱の中に入らないようにしながら、風だけをスイスイ通すことです。気温を正しく測るためには、太陽の光が直接温度計にあたってはいけません。でも、風が通らない場所に閉じこめてしまうと、箱の中の温度が上がりすぎてしまいます。そこで、よろい戸を使って「日かげで風通しのよい場所」を作り出しているのです。

また、地面からの熱が伝わらないように箱を高い場所に置いたり、太陽の光をはね返すために白くぬったりと、正しい気温を知るためにたくさんの工夫がされています。

ルラスタコラム

百葉箱の扉は、必ず「北向き」についているのを知っていますか?これは、扉を開けて中をチェックするときに、太陽の光が中に入りこまないようにするためです。細かいところまで、正しく測るための工夫がつまっているんですね!

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