海面上昇

海面上昇

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

海面上昇
地球温暖化に伴う海水の熱膨張や陸上の氷河・氷床の融解によって、世界の平均海面水位が上昇する現象

解説

海面上昇の主なメカニズムは、海水熱膨張と陸上の氷の融解という二つのプロセスに集約されます。地球温暖化によって海洋が熱を吸収すると、水の物理的性質により体積膨張し、水位が押し上げられます。また、南極大陸やグリーンランドの氷床、および山岳氷河といった陸地にある氷が溶けて海に流れ込むことで、海水そのものの量が増加します。

一方で、北極海などに浮かぶ海氷が溶けても、アルキメデスの原理によって直接的な水位上昇には繋がりません。しかし、海氷の減少は太陽光の反射率(アルベド)を低下させ、さらなる温暖化を促進するフィードバック効果を引き起こすため、間接的な影響は無視できません。

コラム

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告によれば、海面上昇の速度は近年加速しており、21世紀末までに数十センチから1メートル以上の水位上昇が予測されています。これにより、ツバルやモルディブといった標高の低い島嶼国では国土消滅の危機に直面しています。また、沿岸部での高潮被害の激甚化や、地下水への塩水侵入による農業被害など、人類の社会基盤に多大な影響を及ぼすことが懸念されています。

小学生のみなさんへ

地球の気温が上がる「地球温暖化おんだんか」によって、海の水の高さが上がってしまうことを「海面上昇」といいます。これには大きく分けて2つの理由があります。

1つめは、温められた海の水がふくらむことです。水は温まると少しだけ体積たいせきが大きくなります。2つめは、南極などの陸の上にある氷が溶けて、海に流れ込むことです。これにより、海全体の水の量が増えてしまいます。

海の水が高くなると、低い場所にある島や町が浸水しんすいしてしまったり、台風のときに高い波が押し寄せやすくなったりします。私たちの生活に大きな影響えいきょうをあたえるため、地球を温めない工夫がとても大切です。

ルラスタコラム

コップに入った氷が溶けても、水はあふれません。これは「アルキメデスの原理」といって、水に浮いている氷が溶けても水位は変わらないからです。でも、陸の上にある氷が溶けて海に入ると、その分だけ水位が上がってしまうんですよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 海面上昇を引き起こす主な2つの原因は何ですか。
海水の熱膨張と、陸上の氷河・氷床の融解です。
【応用】 北極海に浮かぶ氷(海氷)が溶けた場合、海面水位は直接的に上昇しますか。理由とともに答えなさい。
直接的には上昇しません。アルキメデスの原理により、水に浮いている氷が溶けても、その体積は氷が押しのけていた水の体積と等しいためです。
【実践】 海面上昇が進むことで、沿岸地域や島嶼国にはどのような影響が出ると考えられますか。
居住地域の浸水や水没、高潮被害の激甚化、農地への塩水侵入による食料問題などが懸念されます。

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