まとめ
- 対流圏の最上層(高度5,000m〜13,000m付近)に形成される、氷の結晶から成る白く細い糸状の雲。
- 俗称を「すじ雲」といい、温暖前線や低気圧の接近に伴って最も早く出現する上層雲の代表格。
- 気象観測において、天候の変化を予測するための重要な指標となる雲の形状の一つ。
解説
巻雲は、非常に低温な高空において水蒸気が直接昇華し、微細な氷の結晶となることで形成されます。その形状は繊細で、刷毛で掃いたような筋状や、繊維状の光沢を持つのが特徴です。中学理科の「気象の観測」においては、積乱雲などの垂直に発達する雲との判別が求められるほか、雲の広がり方から将来の天候を予測する力が重視されます。
気象学の基礎として、太陽高度の変化が地温、そして気温へと時間差を伴ってピークを移動させる仕組みを理解することが重要です。巻雲の観察は、こうした気温の変化や乾湿計を用いた湿度計算、さらには天気図における等圧線の密集度から読み取る風の強さなど、多角的なデータと統合して行われます。特に低気圧へ吹き込む風の向きや天気記号の意味を理解することで、巻雲の出現が何を意味するのかを論理的に導き出すことが可能になります。
巻雲は、空のいちばん高いところにできる、白くて細い糸や羽毛のような形をした雲です。ほうきで掃いたあとのような形に見えることから、別名「すじ雲」とも呼ばれています。
この雲は、地上から5,000メートル以上のとても高い場所にあります。そこは空気がとても冷たいため、雲は水ではなく小さな氷の結晶でできています。太陽の光が当たると、白くキラキラして見えるのがとくちょうです。
空にこの雲が広がって、だんだん厚くなってきたら、天気が悪くなるサインかもしれません。あたたかい空気の固まりである「温暖前線」や、天気を悪くする「低気圧」が近づいてくるとき、最初にあらわれるのがこの雲だからです。
飛行機が通ったあとにできる「飛行機雲」も、実はこの巻雲と同じ仲間です。飛行機雲が消えずに長く残っているときは、空の高いところの水分が多いということなので、その後、本物の巻雲が出てきて天気が雨に変わることが多いんですよ。
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