学習目安 | 小: S | 中: S | 高: A

積乱雲

積乱雲

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 強い上昇気流によって垂直方向に著しく発達した雲で、地上付近から高度約13,000m付近まで達することがある。
  • 寒冷前線付近などで暖気が急激に押し上げられることで発生し、短時間の激しい雨や雷、突風、ひょうをもたらす。
  • 雲の種類を10個に分ける「十種雲形」の一つであり、別名「入道雲」や、頂部が平らに広がった「かなとこ雲」とも呼ばれる。

解説

積乱雲は、大気の状態が不安定なときに発生する垂直に長い雲です。主な発生要因は、寒冷前線の通過時に密度の大きい寒気が暖気の下に鋭い角度で潜り込み、暖気を急激に押し上げることによる強い上昇気流です。このプロセスにより、雲は対流圏の最上部付近まで一気に成長します。

気象観測において、積乱雲は局地的な豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)の主因とされます。雲の内部では激しい対流が起きており、氷の粒がぶつかり合うことで静電気が発生し、雷を引き起こします。また、雲の頂部が成層圏との境界(対流圏界面)に達すると、それ以上高く登れなくなった雲が水平に広がり、金槌の台のような形をした「かなとこ雲」を形成するのが特徴です。

コラム

積乱雲による降水量は、雨量計を用いてミリメートル(mm)単位で測定されます。一般的には「転倒ます型雨量計」が使われており、内部にあるシーソー状のますが一定量の雨水を受けるたびに反転する回数をパルス信号として記録し、正確な雨量を算出します。気象学の学習では、こうした観測器具の仕組みと、前線の構造や雲の発生原理を関連付けて理解することが重要です。

小学生のみなさんへ

積乱雲せきらんうんは、夏の空によく見られる「入道雲にゅうどうぐも」のことです。地面の近くから空の高いところまで、モクモクと山のように大きく成長するのがとくちょうです。

この雲は、強い風が下から上へとふき上がることで作られます。雲の中では激しい動きがあるため、急に強い雨がふり出したり、かみなりが鳴ったり、ときには「ひょう」という氷のつぶがふってきたりすることもあります。

冷たい空気とあたたかい空気がぶつかる場所(寒冷前線かんれいぜんせん)では、あたたかい空気が急に押し上げられるため、この雲ができやすくなります。空が急に暗くなって冷たい風がふいてきたら、積乱雲せきらんうんが近づいている合図なので、建物の中に入るなどして気をつけましょう。

ルラスタコラム

積乱雲のてっぺんが平らになっているのを見たことはありませんか?これは「かなとこ雲」といいます。空の高いところには、雲がそれ以上進めない「見えない天井」があるため、横に広がってあのような形になるんですよ。

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