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塩酸

塩酸

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

塩酸
塩化水素という気体を水に溶かした、無色透明で刺激臭のある強い酸性の水溶液

解説

塩酸は、塩化水素(HCl)を水に溶かした水溶液で、水中で水素イオン(H+)と塩化物イオン(Cl-)に完全に電離する強酸です。無色透明ですが、高濃度のものは強い刺激臭があり、空気中の水分と反応して白煙(塩化水素の微小な液滴)を生じることがあります。化学実験では、気体の発生中和反応の実験に欠かせない代表的な試薬です。

金属との反応では、イオン化傾向が水素よりも大きいアルミニウム亜鉛、鉄などと反応して水素を発生させます。また、石灰石炭酸カルシウム)と反応すると二酸化炭素が発生します。これらの反応は、加える物質の量と発生する気体の量が比例関係にあるため、グラフから「過不足なく反応するポイント」を読み取る計算問題が頻出します。反応後は、金属イオンや塩化物イオンが溶液中に存在し、液を蒸発させるとそれらが結合した固体(塩)が残ります。

金属の種類 塩酸との反応 水酸化ナトリウム水溶液との反応
アルミニウム 水素が発生する 水素が発生する
亜鉛 水素が発生する 水素が発生する
水素が発生する 反応しない
反応しない 反応しない
コラム

工業的には塩化水素ガスを水に吸収させて製造され、市販の濃塩酸は約35〜37%の濃度です。実験で用いる希塩酸は、これを水で薄めたものです。強アルカリである水酸化ナトリウム水溶液と反応させると、互いの性質を打ち消し合う「中和」が起こり、水と塩化ナトリウム食塩)が生成されます。非常に腐食性が強いため、取り扱う際は必ず保護眼鏡や手袋を着用し、皮膚に付着した場合は大量の水で洗い流す必要があります。

小学生のみなさんへ

塩酸えんさんは、理科の実験でよく使われる、すっぱい性質(酸性)をもった水溶液すいようえきです。見た目は透明ですが、ツンとする強いにおいがあるのがとくちょうです。

塩酸にアルミニウムや亜鉛あえんなどの金属きんぞくを入れると、あわを出して溶け、水素すいそという気体が発生します。また、石灰せっかいせきや貝がらを入れると、酸化炭素にさんかたんそが発生します。このように、入れるものによってちがう気体が出るのがおもしろいところです。

実験では、塩酸の量と入れるものの重さのバランスが大切です。どちらかが多すぎると、反応はんのうせずに残ってしまうことがあります。テストでは、グラフを見て「どれくらいの量でぴったり反応するか」を計算する問題がよく出ます。とても強い薬なので、手につかないように気をつけて使いましょう。

ルラスタコラム

実は、みんなの体の中にも塩酸があるのを知っていますか?食べものを消化するために、胃から出される「胃液いえき」には、うすい塩酸が含まれています。この塩酸が、食べものを分解したり、食べものといっしょに入ってきたバイ菌をやっつけたりしてくれているのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 塩酸にアルミニウムや亜鉛を入れたとき、発生する気体は何ですか。
水素
【応用】 塩酸と石灰石を反応させる実験で、石灰石の量を増やし続けても、ある点から二酸化炭素の発生量が増えなくなるのはなぜですか。
用意した塩酸がすべて反応しきってしまい、石灰石と反応できる塩酸がなくなったため。
【実践】 塩酸に亜鉛を溶かした後、その液体を蒸発皿に入れて熱して水をすべて蒸発させると、あとに何が残りますか。
亜鉛が塩酸に溶けて新しくできた物質(塩化亜鉛)が残ります。

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