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植生

一般小学生

まとめ

  • ある地域に生育している植物の集まりのことで、気候などの環境要因を反映する
  • 外観上の特徴である「相観」や、最も占有率の高い「優占種」によって区分される
  • 時間の経過とともに構成種が変化する「遷移」を経て、安定した「極相」へと向かう
植生
ある地域に生息している植物全体の集まり

解説

植生とは、単に植物の種類を並べたものではなく、その土地の気候や土壌に適応して形成された植物の集団を指します。植生の外観上の特徴を「相観(そうかん)」と呼び、大きく森林、草原、荒原の3つに分けられます。また、その植生の中で最も空間を占め、周囲の環境に大きな影響を与える種を「優占種(ゆうせんしゅ)」と呼びます。

植生は固定されたものではなく、時間の経過とともに変化していきます。この現象を「遷移(せんい)」と呼びます。例えば、火山噴火跡のような土壌のない場所から始まる一次遷移や、森林火災の跡地から始まる二次遷移があります。最終的にその地域の気候条件と釣り合いが取れ、変化がほとんど見られなくなった安定した状態を「極相(クライマックス)」といいます。

相観の分類 主な特徴 代表的な環境
森林 高木が密に生え、階層構造が発達している 降水量が多く、気温が適度な地域
草原 草本植物が主成分で、樹木がほとんどない 降水量が少なく、森林が成立しにくい地域
荒原 植物がまばらにしか存在しない 極端に乾燥しているか、気温が非常に低い地域
コラム

世界各地の植生は、年平均気温年降水量のバランスによって決まる「バイオーム生物群系)」として整理されます。日本では、南の亜熱帯多雨林から北の針葉樹林まで、緯度標高に応じた多様な植生が見られます。また、春に桜の花が南から北へと咲き進む「桜の開花前線」も、気温の変化に伴う植生の季節的な反応の一種といえます。植物は光合成によって有機物を作り出し、生態系における「生産者」としての役割を担っています。

小学生のみなさんへ

植生しょくせいとは、ある場所に生えている植物全体の集まりのことです。たとえば、森、原っぱ、砂漠ささばくなど、その場所の天気や気温によって、生えている植物の種類や様子は大きく変わります。

日本は雨が多くてあたたかい場所が多いため、多くの場所が森林になっています。でも、世界には雨が少なくて草しか生えない草原や、ほとんど植物が生えない砂漠さばくもあります。このように、その場所の環境かんきょうに合わせて作られる植物のグループを植生しょくせいと呼ぶのです。

ルラスタコラム

春になるとニュースで聞く「桜の開花前線」も、実は植生しょくせいと深い関係があります。あたたかい南の方から順番に桜が咲いていくのは、植物が気温の変化をしっかり感じ取っている証拠しょうこなのです。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 植生の外観上の特徴を指す、森林や草原といった区分のことを何と呼びますか。
相観
【応用】 「一次遷移」と「二次遷移」の最も大きな違いは何ですか。
遷移が始まる場所に、土壌や種子などが存在するかどうかという点(一次遷移は土壌がない状態から始まり、二次遷移は土壌がある状態から始まる)
【実践】 同じ緯度にある地域でも、成立する植生(バイオーム)が異なる場合があります。気温以外に最も大きな影響を与える要因は何ですか。
年降水量(気温が同じでも、降水量が少なければ森林ではなく草原や荒原が形成されるため)

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