学習目安 | 小: | 中: B | 高: A

標識再捕法

一般小学生

まとめ

標識再捕法
野生動物個体群の大きさを推定する手法の一つで、一部の個体を捕獲して標識(印)をつけ、再び放流した後に再捕獲を行い、その中に含まれる標識個体の割合から全体の個体数を算出する方法

解説

標識再捕法は、池の魚や森の昆虫など、すべての個体を目視で数え上げることが困難な生物の個体群密度を調べる際に非常に有効な手段です。この手法は、最初に捕獲して標識をつけた個体が、再び放流された後に群れ全体へ均一に混ざり合うという性質を利用しています。

正確な推定値を得るためには、いくつかの重要な前提条件が必要です。まず、調査期間中に個体の出生・死亡・移動(流入や流出)がない「閉じた個体群」であること。次に、標識をつけたことによってその個体の生存率が下がったり、行動が変化したりしないこと。そして、標識個体と非標識個体が等しい確率で再捕獲されることが求められます。

条件項目 内容
個体群の変動 出生・死亡・移動がない(閉じた個体群)
標識の影響 生存率や再捕獲率に影響を与えない
混合状態 標識個体が全体に均一に混ざり合う
コラム

計算式は「標識個体数/全個体数=再捕獲個体中の標識個体数/再捕獲個体数」という比率に基づきます。全体の個体数をN、最初に標識をつけた数をM、二回目に捕獲した総数をn、そのうち標識があった数をmとすると、N = (M × n) / m と導き出せます。

応用例として、特定の生物が絶滅しないために必要な産卵数を推定することもあります。例えば、ある調査で成虫の総数が16匹と推定され、その世代の卵の総数が5600個だった場合、1匹のメスが産むべき卵の数は 5600 ÷ 16 = 350個と計算され、個体群の維持に必要な繁殖能力を評価する指標となります。

小学生のみなさんへ

広い池の中に魚が何びきいるか知りたいとき、ぜんぶつかまえて数えるのは大変だよね。そんなときに使うのが「標識再捕法(ひょうしきさいほほう)」だよ。まず、池の魚を何びきかだけつかまえて、体に「しるし」をつけてから池にもどすんだ。しばらくして、もう一度魚をつかまえたとき、その中にしるしのついた魚がどれくらいまじっているかを見るよ。しるしのついた魚が少なければ全体の数はとても多いし、しるしのついた魚がたくさんいれば全体の数は少ないと予想できるんだ。こうして、算数の「比(ひ)」の考え方を使って、池全体の魚の数を計算することができるんだよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

記事の内容に誤りがありますか?

⚠️ 修正を提案する
ルラスタマップ (3層表示) フルサイズで表示 (5層) ↗
マップを生成中…

最近見た用語
履歴をチェックしています…