安定

一般小学生

まとめ

安定
物体が外部からの力を受けても平衡状態を維持し、倒れたり転倒したりしにくい性質

解説

物理学における物体の安定性は、重心の位置と支持基底面の関係によって決定されます。支持基底面とは、物体が地面と接触している部分を囲む範囲のことです。重心から下ろした垂線がこの支持基底面の内側にある限り、物体は自立し続けます。

物体を傾けた際、重心が支点に対して内側にあれば、重力によって元の位置に戻ろうとする回転力(復元力)が働きます。しかし、傾きが大きくなり重心が支点の外側へ出ると、物体をさらに倒そうとする回転力が発生し、転倒に至ります。安定性を高めるためには、重心を低くすること、および支持基底面を広くすることが物理的な基本原則となります。

平衡の種類 状態の説明 わずかに動かした時の挙動
安定平衡 重心が最も低い位置にある 元の位置に戻ろうとする
不安定平衡 重心が最も高い位置にある さらに離れて倒れようとする
中立平衡 重心の高さが変化しない 動かした先でそのまま静止する
コラム

やじろべえ」が倒れないのは、腕を長く下げることで全体の重心を支点(指先など)よりも低い位置に設定しているためです。この場合、左右に傾いても重心にかかる下向きの力が物体を元の位置に引き戻すように働きます。逆に、重心が支点より上にある構造では、わずかな傾きで重心が支点の外側へ外れやすくなり、非常に不安定な状態(不安定平衡)となります。直方体などの物体を傾ける実験においても、重心Gが支点Pの真上を越えるかどうかが、元に戻るか倒れるかの境界線となります。

小学生のみなさんへ

「あんてい」とは、物がたおれにくく、どっしりと構えている状態のことです。物がたおれないようにするには、2つの大切なポイントがあります。1つ目は、物の重さの中心である「重心じゅうしん」を低くすること。2つ目は、地面についている面積を広くすることです。

たとえば、足を閉じて立っているときよりも、足を大きく広げて立っているときの方が、横からおされてもたおれにくいですよね。これは、地面をささえる面積が広くなって、体が「あんてい」したからです。おもちゃの「やじろべえ」がゆらゆらしてもたおれないのは、重りのついたうでを長くのばして、重さの中心をわざと低い場所に作っているからなのです。

ルラスタコラム

おきあがりこぼしが、たおしてもすぐに起き上がるのは、底の部分に重いおもりが入っていて、重心がとても低くなっているからです。どんなに転がしても、重い部分が下に来ようとする力を利用しているんだよ。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 物体の安定性を高めるために必要な、重心と支持基底面に関する2つの条件を答えなさい。
重心を低くすること、および支持基底面(物体が地面と接触している範囲)を広くすること。
【応用】 やじろべえを左に傾けたとき、重心にかかる重力は物体をどちら向きに回転させようとしますか。理由とともに答えなさい。
右向き(元の位置に戻そうとする方向)。重心が支点より下にあるため、傾きを逆方向に押し戻す復元力が働きます。
【実践】 直方体を徐々に傾けていったとき、物体が倒れ始めるのはどのような瞬間ですか。「重心」と「支点」という言葉を使って説明しなさい。
重心から下ろした垂線が、支点(支持基底面の端)よりも外側に外れた瞬間。このとき、物体をさらに回転させて倒そうとする力が働きます。

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