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すい臓

すい臓

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

すい臓
消化酵素を含むすい液を分泌し、ホルモンによって血糖値を調節する器官
  • 三大栄養素(炭水化物タンパク質脂肪)を分解する強力な消化酵素をすべて含む「すい液」を分泌する
  • インスリンやグルカゴンなどのホルモンを血液中に放出し、血糖値を一定の範囲に保つ
  • 胃の背側に位置し、消化器としての外分泌機能と内分泌器としての機能を併せ持つ

解説

すい臓は、食物の消化を助ける「外分泌」と、体内の状態を一定に保つ「内分泌」という2つの重要な役割を担っています。外分泌機能では、アミラーゼ(炭水化物用)、トリプシン(タンパク質用)、リパーゼ(脂肪用)という、三大栄養素すべてに対応する消化酵素を含む「すい液」を十二指腸へ分泌します。一方、内分泌機能では、ランゲルハンス島と呼ばれる細胞群からインスリンやグルカゴンを血液中に放出し、血糖値を精密にコントロールしています。

機能 分泌物 放出先 主な役割
外分泌 すい液(消化酵素) 十二指腸 食物(三大栄養素)の消化・分解
内分泌 ホルモン(インスリン等) 血液中 血糖値の調節(代謝の制御)
コラム

すい臓の機能低下は、消化不良だけでなく糖尿病などの代謝疾患に直結します。理科の実験でよく扱われる「セロハン膜を用いたデンプンの分解実験」は、消化の仕組みを理解する上で重要です。デンプンそのものは分子が大きいためセロハン膜(小腸の壁のモデル)を通り抜けられませんが、だ液やすい液に含まれるアミラーゼによって分解され糖(麦芽糖)になると、膜の外側へ移動できるようになります。これをヨウ素液ベネジクト液で確認することで、消化によって吸収可能なサイズまで物質が分解されるプロセスを証明できます。

小学生のみなさんへ

すい臓は、おなかの胃のうしろ側にある、細長い形をした臓器ぞうきです。体の中で、とても大切な2つの仕事をしています。

1つ目は、食べ物をバラバラに分解して、体に吸収しやすくする「すい液」という液体を作ることです。この液体には、ごはんや肉、あぶらなどを溶かす強い力があります。2つ目は、血液の中の砂糖の量をちょうどよく調節ちょうせつする「インスリン」という物質を作ることです。

もし、すい臓がうまく働かなくなると、食べ物の栄養をうまく取りこめなくなったり、血液の中の砂糖が増えすぎて病気になったりしてしまいます。元気な体を作るために、とても重要な役割を持っているのです。

ルラスタコラム

すい臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。なぜなら、少し具合が悪くなっても痛みなどのサインをあまり出さないからです。ふだんからバランスのよい食事を心がけて、すい臓を大切にしましょう。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 すい臓から分泌される、炭水化物・タンパク質・脂肪のすべてを分解できる消化液の名称を答えなさい。
すい液
【応用】 すい臓のランゲルハンス島から分泌され、血液中の糖分(血糖値)を下げる働きを持つホルモンの名称を答えなさい。
インスリン
【実践】 消化の実験において、デンプン溶液に消化液を加えて温めた後、セロハン膜の中に入れると、膜の外側の液がベネジクト液に反応するようになります。この理由を「分子の大きさ」に触れて説明しなさい。
消化酵素によってデンプンが分解され、セロハン膜の微細な穴を通り抜けられるほど分子の小さい糖(麦芽糖など)に変化したため。

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