壊血病

壊血病

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

壊血病
ビタミンC(アスコルビン酸)の欠乏によって引き起こされ、全身の出血性障害や骨の停止などを招く疾患

解説

壊血病は、体内でタンパク質の一種であるコラーゲンを合成する際に不可欠な「ビタミンC」が極端に不足することで発症します。コラーゲンは血管や皮膚、骨などの組織を繋ぎ止める接着剤のような役割を果たしているため、これが作られなくなると全身の毛細血管がもろくなり、歯肉の腫脹や皮下出血、さらには内臓からの出血を引き起こします。

主な症状としては、激しい疲労感や貧血、傷の治りが遅くなることなどが挙げられます。かつては治療法がわからず命を落とすことも多い恐ろしい病気でしたが、現在ではビタミンCを適切に摂取することで予防・治療が可能です。

コラム

歴史的には、15世紀から17世紀の大航海時代に、数ヶ月間も海上で過ごす船乗りたちの間で猛威を振るいました。1747年にイギリスの軍医ジェームズ・リンドが、柑橘類の摂取が壊血病に有効であることを実証し、これが近代的な臨床試験の先駆けとなりました。

現代の日本では、通常の食生活を送っていれば発症することは稀ですが、極端な偏食やアルコール依存症に伴う栄養失調によって発症するケースが報告されています。ビタミンCは体内で合成できないため、食事から摂取し続ける必要があります。

小学生のみなさんへ

壊血病かいけつびょう」というのは、体の中のビタミンCが足りなくなることで起こる病気です。ビタミンCは、体を作る「コラーゲン」という大切な材料を作るのを助けています。これが足りなくなると、血管が弱くなって、歯ぐきから血が出たり、体に青あざができやすくなったりします。

昔、長い間船に乗って旅をする船乗りたちの間で、この病気がとても流行しました。当時は、船の上で新鮮な野菜や果物を食べることができなかったからです。今は、いろいろな食べ物からビタミンCをとることができるので、この病気になる人はほとんどいません。

ルラスタコラム

大航海時代の船乗りたちは、ビタミンCを多く含む「ジャガイモ」や「ザワークラウト(キャベツの酢漬け)」を船に積み込むことで、この病気を防げるようになったと言われています。好き嫌いせずに野菜を食べることは、昔からとても大切なことだったのですね。

テストでの問われ方・理解度チェック

【基礎】 壊血病は、何という栄養素が不足することによって起こる病気ですか。
ビタミンC(アスコルビン酸)
【応用】 壊血病になると、なぜ歯ぐきなど全身から出血しやすくなるのですか。その理由を説明しなさい。
ビタミンCが不足すると、血管や皮膚の組織を繋ぎ止めるコラーゲンの合成ができなくなり、毛細血管が非常にもろくなって破れやすくなるため。
【実践】 15世紀から17世紀の大航海時代、なぜ多くの船乗りが壊血病に苦しんだのですか。当時の食事環境の観点から答えなさい。
長期間の航海において、ビタミンCを豊富に含む新鮮な野菜や果物を摂取することが困難な食生活が続いたため。

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