しゅう曲(褶曲)

一般小学生

まとめ

  • 地層水平方向からの圧縮力を受けて、波打つように曲がる現象のこと。
  • プレートの移動に伴う巨大な力が長時間加わることで、岩石が塑性変形を起こして形成される。
  • 上に盛り上がった部分を「背斜(はいしゃ)」、下にへこんだ部分を「向斜(こうしゃ)」と呼ぶ。
地学地層地殻変動

解説

しゅう曲は、地層が堆積した後に水平方向から強い押し圧力が加わることで形成されます。通常、地表付近の岩石は硬く脆い性質を持ちますが、地下深部の高温・高圧条件下では、非常に長い時間をかけて力が加わることで、岩石が破断せずに飴のように曲がる「塑性変形」を起こします。

この現象は大規模な造山運動において重要な役割を果たしており、ヒマラヤ山脈などの巨大な褶曲山脈の形成要因となっています。地質学的には、地層の堆積、しゅう曲の発生、その後の隆起侵食、そして再堆積による不整合の形成といった一連の地質学的イベントを読み解くための重要な指標となります。

コラム

しゅう曲した地層は、資源探査の観点からも極めて重要です。特に背斜構造の頂部付近には、不透水層に蓋をされる形で石油天然ガスが貯留されやすく、これを「しゅう曲トラップ」と呼びます。

また、加わる力が岩石の変形限界を超えたり、比較的浅い場所で急激な力が加わったりした場合には、地層が連続性を失って切れる「断層」が生じます。しゅう曲と断層は、いずれも地球内部のエネルギーによる地殻変動の具体的な現れです。

小学生のみなさんへ

地面の下にある地層が、左右からギュッと押しつぶされて、波のように曲がってしまうことを「しゅう曲」といいます。やわらかい布を机の上に置いて、横から手で押すと波のような形になりますよね。それと同じことが、長い時間をかけて地面の下でも起きているのです。

ふつう、石や岩はかたくて曲がりませんが、地球の深いところでは、ものすごい熱と力がかかっています。そのため、何万年、何億年という長い年月をかけると、岩でも折れずにゆっくりと曲がることがあります。

地層が曲がったあとに、さらに強い力がかかると、地層がズレて「断層」ができることもあります。しゅう曲や断層を調べることで、その場所で昔どんな大きな変化が起きたのかを知ることができるのです。

ルラスタコラム

世界で一番高いエベレストがあるヒマラヤ山脈も、実はこの「しゅう曲」によってできました。大昔は海の底だった地層が、大陸どうしがぶつかる強い力で押し曲げられ、空高く隆起りゅうきして巨大な山脈になったのです。

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