エラ呼吸

一般小学生

まとめ

解説

エラ呼吸は、水中という酸素濃度が空気中よりも著しく低い環境で生命を維持するための高度な仕組みです。魚類の場合、口とえらぶたを連動させて動かすことで、常に新鮮な水をエラ(鰓)にある「鰓弁」という組織に通過させます。この鰓弁には無数の毛細血管が通っており、水流と血液が対向するように流れる「対向流交換系」によって、効率よく酸素を取り込み、二酸化炭素を排出します。

また、呼吸によって得られた酸素は、心臓のポンプ機能と血管を通じて全身の細胞へ運ばれます。このプロセスは、栄養分運搬不要物の排出(腎臓ぼうこうによる処理)とも密接に関係しており、個体の生命維持システムの一部として機能しています。生物の生息環境が水中から陸上へと変化するにつれ、呼吸器官もえらから肺や気管へと形態を変化させてきた進化の過程を読み取ることができます。

コラム

水中生活を送る動物すべてがエラ呼吸を行うわけではありません。クジラやイルカ、カメなどは、水中での生活に適応した形態を持ちながらも、分類上は哺乳類爬虫類であるため、肺呼吸を行います。また、エラは呼吸だけでなく、体内の塩分濃度調節やアンモニアの排出といった、恒常性維持のための重要な役割を兼ね備えている点も大きな特徴です。

小学生のみなさんへ

魚や、おたまじゃくし(カエルの子ども)が、水の中で息をするための仕組みを「えら呼吸」といいます。わたしたち人間は、空気の中にある酸素さんそを吸うために「はい」を使いますが、魚は水の中に溶けているわずかな酸素さんそを「えら」で取り入れます。

魚が口をパクパクさせているのは、水を取り込んでえらに送るためです。えらにはたくさんの血が通っていて、そこで酸素さんそを受け取り、いらなくなった二酸化炭素を外に逃がしています。イカや貝の仲間も、同じようにえらを使って息をしています。

でも、海に住んでいるクジラやイルカは、わたしたちと同じ哺乳類ほにゅうるいの仲間なので、えらではなくはいで息をします。そのため、ときどき海の上に顔を出して空気を吸わなければなりません。動物の種類や住んでいる場所によって、息の仕方はさまざまです。

ルラスタコラム

魚のえらは、息をするだけでなく、体の中のいらないものを外に出す役割も持っています。人間が汗などでいらないものを出すのと同じように、魚はえらからもアンモニアなどの汚れを捨てて、体のバランスを保っているんですよ。

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