胎盤

胎盤

出典: Wikipedia
一般小学生

まとめ

  • 哺乳類の妊娠期に形成され、母体と胎児の間で酸素養分二酸化炭素・老廃物の交換を行う一時的な器官です。
  • 胎児側の絨毛膜と母体側の子宮内膜が接合して構成され、両者の血液が直接混ざり合うことはありません。
  • 物質交換だけでなく、妊娠を維持するためのホルモンを分泌する内分泌器官としての役割も果たします。
生物発生生殖哺乳類妊娠

解説

胎盤は、受精卵が子宮内膜に着床した後に形成が始まります。胎児側から伸びる「絨毛(じゅうもう)」が母体側の組織と密接に関わることで、広大な表面積を確保し、効率的な物質交換を可能にしています。

重要な特徴は、母体と胎児の血液が直接混ざらない「胎盤関門」という仕組みです。薄い膜を介して、拡散や能動輸送によって必要な物質のみが移動します。これにより、親子で血液型が異なる場合でも拒絶反応を起こさずに成長を支えることができます。また、胎盤はhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やプロゲステロン、エストロゲンなどのホルモンを産生し、母体の生理状態を妊娠に適した状態に保つ役割も担っています。

コラム

胎盤は胎児と「へそのお(臍帯)」で繋がっており、出産によって胎児が誕生した約10〜30分後に、役目を終えて子宮壁から剥がれ落ち、体外へ排出されます。これは「後産(あとざん)」と呼ばれます。

また、胎盤は多くの哺乳類に見られますが、カモノハシなどの単孔類卵を産む仲間)には存在せず、カンガルーなどの有袋類では未発達な状態で出産が行われるという違いがあります。

小学生のみなさんへ

お母さんのおなかのなかで、赤ちゃんが育つために欠かせない特別な場所が胎盤たいばんです。子宮しきゅうの壁に作られるこの組織は、お母さんと赤ちゃんをつなぐ大切な役割を持っています。

赤ちゃんは自分でおいしいものを食べたり、呼吸こきゅうをしたりすることができません。そこで、胎盤たいばんを通じてお母さんの血液けつえきから酸素さんそ栄養えいようをもらいます。反対に、赤ちゃんがいらなくなった酸化炭素にさんかたんそなどは、胎盤たいばんを通してお母さんへ返します。不思議なことに、お母さんと赤ちゃんの血液けつえきは直接混ざり合うことはありません。薄い膜をはさんで、必要なものだけをやり取りしているのです。

赤ちゃんは羊水ようすいという水の中で守られながら、胎盤たいばんと「へそのお」でつながって大きくなります。そして、赤ちゃんが生まれたあと、役目を終えた胎盤たいばんもおなかの外へ出てきます。

ルラスタコラム

人間以外の動物も、赤ちゃんを産む仲間の多くは胎盤を持っています。生まれたばかりの動物のお母さんが、自分の胎盤を食べてしまうことがあります。これは、敵に自分の居場所を知られないようにするためや、栄養を補給するためだと言われています。

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